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駅に着き、電車が来たのは22時半頃だった。
「この電車？」
目の前で止まった電車を、キヨさんは私と繋いでない方の手で指さした。
「そうです」
私がそう答えて、二人で電車に乗る。
私たちが乗る車両には、人が誰も乗っていなかった。
ガラ空き。
ドアに一番近い席に二人で座る。
「乗り換えある？」
「はい。東京駅で乗り換えて、そこからは一本です」
「へー」
他愛もない会話。
「Aって、真面目だな」
真面目？
初めて言われた言葉 ではない。
けど、帰宅するのが1時頃の16歳を真面目って言うのか、キヨさんは。
「どこら辺がですか…」
「ん？なんか、ちゃんと家に帰んなきゃなーって感じが。だって明日は休日じゃん？俺だったら、適当にホテル探すか、カラオケかネカフェ行く」
16歳に、出来るとでも。
年齢確認されたら絶対駄目なやつじゃないですか、それ。
家に帰る以外、選択肢がない。
「そりゃ、だって、年齢確認とかされたら困りますし」
「保険証とか免許証とか持ってきてねーの？」
「？」
何を言っているんだ、キヨさんは。
保険証は持ち歩いている。
学生証も。
でもそれを出したところで追い出されるのが確定したようなもんだ。
「…え？」
「え？」
「Aって、何歳なの」
まさかの、質問。
「…16、ですけど…」
「はああ？！？！」
キヨさんは大声で、驚いた。
…本気で驚いている声だ。
幸い、乗っている車両には私たち以外の乗客はいなかったので、恥をかかずに済んだ。
「はっえっまじで？！」
顔文字が作れそうなくらい面白い表情をしている。
「…え、何歳だと思ってたんですか…？」
「20、くらい…？」
「…」
私って、老けてみられていたのか。
ちょっと、というか、結構悲しくなる。
「いや、だって、大人っぽかったから！」
「老けているんですよね、分かります」
「ちげーって！美人だったから、なんか、こう、雰囲気が…っ！」
誤解？を誤魔化そうと、必死になるキヨさん。
美人、って。
さりげなく、褒められている。
キヨさんに美人って、言われた。
それが本音なのかお世辞なのかは分からないけど、素直に嬉しい。
「いーですよう、もう」
「わー、ちげーってー！」
「分かりましたってば」
「だからァーっ」
「分かりましたって！」
「ごめんー！」
キヨさんは全く私の話を聞いちゃいない。
「…じゃあ、キヨさんの名前を教えてください」
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ひいふぁ - 夢主ちゃんと最初の(色々な)状況が一緒で驚き…w (2016年8月18日 12時) (
レス) id: 44930cef3c (このIDを非表示/違反報告)
キヨ愛してる - 人じゃないな。可愛い生物だ。 (2016年8月6日 17時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
キヨ愛してる - 会いたい会えないマジでかっこよすぎるやろ………付き合いたい………！((殴))キヨっていう人、人 (2016年8月6日 17時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
きよかわ愛子(プロフ) - りゅあんさん» キヨさん最高です、ほんと、もう！;; ありがとうございます、頑張ります！ (2014年11月7日 22時) (レス) id: e34ea27236 (このIDを非表示/違反報告)
きよかわ愛子(プロフ) - 麗菜さん» うおおおおお良かったですね！近くにキヨファンがいるとテンションあがりますもんね！ 応援ありがとうございます！ (2014年11月7日 22時) (レス) id: e34ea27236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよかわ愛子 | 作者ホームページ：https://twitter.com/a_kiy0
作成日時：2014年10月12日 2時
