02 ページ3
「はぁ〜」
思わず変な声が出る。
決して溜息ではない。
癒されて、安心した。
そんな感じの声。
他の人から見たら完全な変人だろう。
変人、とまでは見られなくとも
少なくとも女子高生には見えないと思う。
16歳
またピチピチの、女子高生だというのに。
キヨさんの動画を観る時
私は、リラックスして観たい、というタイプである。
つまり、投稿されたらiPhoneですぐ観る！
というよりも、ダラけた格好で、そして、自宅のパソコンで観たい という感じ。
新作の動画を観ながら叫んだり、笑ったりしていると、あっという間に見終わってしまった。
約25分ほどの時間だ。
授業での25分はとても長く感じる。
けれど、キヨさんの動画を観ている時の25分は物凄く短い。
「早く続き観たいなー」
と、独り言を呟いて、私はパソコンから離れた。
また今日も、長くて虚しくて、寂しい時間が始まる。
私の家族は、四人家族。
父、母、私、妹
本来ならば、家には四人いるハズ
なのだが、お父さんとお母さんは、別居している。
私はお父さんと住んでいて、妹はお母さんと住んでいる。
お父さんは朝早くから夜遅くまで働いていて、家は殆ど私一人。
お母さんと妹とは、一ヶ月に一回ほど会う。
その一回だけで、一ヶ月間のお父さんと私の会話より話していると思う。
お父さんのことは嫌いじゃない。
家族だし、もちろん好き。
だけど、やっぱりこの一人の時間が
…
「…今日のご飯は、どうしよっかな…」
私はまた独り言を呟いた。
でないと、耐えれないから。
一人分のご飯を作り、食べ終えて時計を見た。
もう20時だ。
iPhoneを手に取り、キヨさんの呟きを確認する。
この行動の流れが私の癖になってきてしまっている。
「(新しい呟きは、とくになし、かな？)」
と、思いながらも数回更新してみるとキヨさんが呟いた。
実況動画の宣伝ではなく、普通の独り言でもない。
「レトさんと公開ゲーム実況する！11月2日。詳しくはここ」
その呟きの後ろには、サイトのURLが貼ってあった。
「っ…！」
驚いて、思わずiPhoneを落としてしまった。
公開ゲーム実況
つまり、キヨさんと会えるイベントだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひいふぁ - 夢主ちゃんと最初の(色々な)状況が一緒で驚き…w (2016年8月18日 12時) (
レス) id: 44930cef3c (このIDを非表示/違反報告)
キヨ愛してる - 人じゃないな。可愛い生物だ。 (2016年8月6日 17時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
キヨ愛してる - 会いたい会えないマジでかっこよすぎるやろ………付き合いたい………！((殴))キヨっていう人、人 (2016年8月6日 17時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
きよかわ愛子(プロフ) - りゅあんさん» キヨさん最高です、ほんと、もう！;; ありがとうございます、頑張ります！ (2014年11月7日 22時) (レス) id: e34ea27236 (このIDを非表示/違反報告)
きよかわ愛子(プロフ) - 麗菜さん» うおおおおお良かったですね！近くにキヨファンがいるとテンションあがりますもんね！ 応援ありがとうございます！ (2014年11月7日 22時) (レス) id: e34ea27236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きよかわ愛子 | 作者ホームページ：https://twitter.com/a_kiy0
作成日時：2014年10月12日 2時
