彼女と.7 ページ8
貴「はぁ……」
斑目「うっ…ごめん…」
私よりも20センチ以上大きい彼は
叱られた犬みたいに肩をすくめて小さくなる
それから私の機嫌を伺うみたいに
上目遣いでチラチラと見てくる
斑目「Aちゃんごめんな…風呂掃除もトイレ掃除もするから許して…」
懇願するようなその視線に
いつもなら気をよくして頷いてあげるんだけど
貴「ヤダ」
今日は許してやらない
私の返事を聞いて獅音ちゃんは驚いた顔をする
それからすぐ泣きそうな顔になって
ぷるぷる震えながらごめん、ごめん、って何度も謝る
頭の悪い彼は謝る以外何をしていいか分からないらしい
斑目「どうしたら許してくれんの…？」
貴「ハッ、自分で考えれば？」
鼻で笑って床に脱ぎ捨ててある特服
今回私の機嫌を損ねた原因である特服を蹴飛ばす
貴「獅音、そもそも何で私が怒ってんのかわかる？」
斑目「…う、わかんない、デス…」
いつも獅音ちゃん、って呼ぶのに
怒ったときだけ呼び捨てにする
それを知ってる彼は
そう呼ばれるだけで萎縮してしまうのだ
貴「血がついた特服脱ぎ捨てないで、って何回目？ここ私の家でアンタの家じゃないの。わかる？」
斑目「ハイ…」
どんどん小さくなっていく彼に
四天王の威厳なんてどこにもない
貴「床もバッグも汚れたんだけど。どうすんの？」
斑目「床は俺が拭きマス…バッグ、は…新しいの買うから…次からはやらないように気をつけるから…」
貴「イヤ」
とうとう泣き出しそうになる獅音に特服を押し付け
貴「床拭いたら出てって。しばらく獅音とは会わない」
斑目「え、、明日のデートは、？」
貴「は？行くわけないでしょ」
そう吐き捨てると部屋を出て扉を音が立つように閉めた
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咲良(プロフ) - ゆなさん» 垢変後も読んでいただけて光栄です！嬉しすぎるコメントをありがとうございます💕 (2月3日 0時) (
レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - アカウント変えました！！もと「ゆ な」です！最近見れて無いと思ったら完結してる〜！一気に読ませていただきました☁️🕊️さいこうすぎた。 (1月30日 10時) (レス) @page23 id: 356763fbe5 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ゆ な さん» こちらにもコメントくださってありがとうございます！こちらには尻に敷かれる獅音しかおりませんが…楽しんでいただけると嬉しいです！笑 (2022年11月24日 19時) (レス) @page3 id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な - 獅音君待ってました！！かっこいい獅音君も好きだけど尻に敷かれてる獅音君も好きです。。🤭 (2022年11月24日 12時) (レス) @page3 id: 74cd8507ce (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ましゅまろぉさん» 獅音の小説少ないですよね…楽しんでいただけるよう更新頑張ります！ (2022年11月23日 15時) (レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山口咲良
| 作成日時：2022年11月21日 21時
