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｢ん…………。｣
あれ、ここ……。
｢あら、起きた？｣
養護の先生の声…………？
っていうことはここは保健室？
｢貴方が倒れてるのをちょうど通りかかった木兎くんが見つけてここまで運んで来てくれたのよ。あとでお礼いっておくのよ。｣
少し痛む頭をおさえながら体勢をたてなおす。
あれ？包帯巻いてある。
｢先生、どうして包帯が…。｣
落ちただけじゃなかったの？
｢ああ、頭部を少し切ってたから応急処置したのよ。まあ、軽い脳しんとうだったみたいだけど。｣
それだけ言うと先生は白衣を脱ぎ、資料をまとめだした。
｢それじゃあ、私職員会議に行ってくるからおとなしくしててね。あとで戻ってくるから。｣
一人取り残された部屋で私はまだ震えがとまらない手を必死に握りしめていた。
続く (更新停止中)
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作者名：鹽音 | 作成日時：2016年4月12日 22時
