甘い香り ページ3
今日のお休みは辰哉君とおでかけ
深「俺車の免許ないから 電車に乗るよ」
電車に乗ると結構混んでいて 壁の方に何とか立つことが出来た
深「もうちょっとこっち来て」
手を引かれるとすっぽり辰哉くんの腕の中
人混みもすごいから身動きが取れない
辰哉くんからいつもと違う甘い香り
「今日香水違うの？」
深「あれ 分かっちゃった？ いつもと違うやつにしたんだよね どう？」
「いつもの香りも好きだけど 今日のも好き 甘え香りがする」
思わず首元をクンクンすると
深「くすぐったいよ」
と嬉しそうに笑う
深「Aさんもいつもイイにおいするよね」
「そう？私は香水ってつけてないだけど 柔軟剤の匂いかな」
深「みんな同じもの使てっても Aの匂いと違うんだよな〜
優しくて甘くて・・・癒される」
私はさっき辰哉くんにしたみたいに 首元をクンクンしてきた
「くすぐったいね」
深「でしょ？」
身動きが取れないまま 何とか目的の駅に着いた
深「Aってゲーセンって行く？」
「あんまり行ったことないかな」
深「そっか それじゃ 今日はゲーセンでいっぱい遊んじゃおう」
そこは大きなゲームセンターだった
小さいころから行ってみたかったけど 親にダメだって言われていた場所
色んなゲームやにぎやかな音楽
いつの間にか手をつながれやってきたのはクレーンゲームのコーナー
深「好きなの取ってあげる どれがいい？」
私の好きなアニメのキャラのフィギュアを見つけてそれをお願いした
「でもそう簡単に取れるもんじゃないでしょ」
深「まぁ見てなって」
フッと真剣なまなざしになって 集中する
キレイな指でボタンを押すと アームが動き出し
なんとあっという間に穴の中へ
「え〜！！ 辰哉くん凄い 一回で取っちゃたの？」
深「俺得意なんだよね あんまり取り過ぎて出禁になった店もあるんだよね」
華麗な技の数々にびっくりしている間に、両手にいっぱいの景品
その後は一緒にプリクラ撮ったり 対戦ゲームをしたり
想像以上に楽しかった
お昼はオススメのラーメン屋さん
帰り道手を繋がれて
深「家に帰るまでがデートだから
あっ 帰ってからも一緒にいたいな
いいでしょう？」
家に帰って 初めて辰哉くんのお部屋にお邪魔した
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年10月5日 11時
