レッドの君へ ページ18
あなたの事が気になったのはいつからだろう
年の割に落ち着いていて
困ったときにはさりげなく支えてくれる
でも時々真面目な顔して面白いことを言って笑わせてくれる
そんなあなたの事が・・・
今日は涼太君の仕事が休みで一緒に料理を作りたいというから
いつもは作らないような手の込んだ晩御飯を一緒に作ることになった
「みんな喜ぶかな〜」
宮「きっと喜んでくれるよ、こっち切っておくね」
「ありがとう やっぱりこういう手のこんな料理は一人だと大変だから
涼太くんが一緒だと助かる」
宮「俺もAさんと一緒にこうしてキッチンに立てて
すごくうれしいよ
他のみんなには出来ない 俺だけの特権だからね」
微笑みながらこちらを見るから 急に恥ずかしくなって
手元がくるって手をちょっと切ってしまった
「・・・イタッ」
宮「大丈夫？ちょっと貸して」
私の返事を聞かずに血がにじんだ指が涼太君の口へ
「涼太くん！？」
宮「大丈夫？痛いよね でもこのくらいならこれで血が止まるよ」
血も止まるけど心臓も止まりそうだよ
宮「Aさん 顔 真っ赤だよ」
「だって 涼太くんが急に私の指を・・・」
宮「Aさん もしかして俺の事意識してくれてるってことかな？」
覗き込まれて目をそらせない
「分からないの 自分の気持ちが でもすごくドキドキしてる」
すると私の手を自分の胸に当てた
凄くドキドキしてる
ビックリしていると
宮「俺だってドキドキしてる かっこ悪いだろ
平気な振りしてるけど いつもAさんのそばにいるときは
ドキドキしてるんだ」
知らなかった いつも落ち着いていて そんな感じは全くなかったから
宮「Aさん あなたの事が好きです
これからもずっと僕のそばで笑っててくれますか？」
「・・・はい」
あなたとゆっくり時間を刻んでいきたいな
これからもずっと二人で・・・
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年10月5日 11時
