ブラックの君へ ページ15
いつからだろう
あなたの事が気になりだしたのは
はじめは散らかった部屋を片付けた時
あまりの凄さに笑ってしまったけど その後は私の教えたように片付けてて
それに周りの人を良く見ていて 特に弱ってる人にはとても敏感
さりげなく寄り添ってくれる そんな優しいところに惹かれたのかな
初めて二人でお出かけしたお時は クールな見た目と違って
駄菓子屋さんやザリガニ釣りで見せた 無邪気な笑顔
いつの間にか彼の存在が私の中で大きくなっていった
目「Aさん 今日ちょっと部屋の片づけ手伝ってくれない？」
「いいけど 久々だね」
目「うん ちょっと・・・」
どうしたのかな ここのところ自分で片付けていたのに
部屋に行ってみると
「あれ？そんなに散らかってないね」
目「いや 最近二人っきりになってないなと思って・・・」
なんかモジモジしてる 可愛い
「最近自分でちゃんと部屋の片づけしてるもんね、えらいえらい」
思わず頭をなでると 急にその手をつかんで
気が付いたら蓮君の腕の中だった
目「Aさん 俺の事子ども扱いしてる？」
低い声で耳元で言われて、体がビクッとなった
「そ そんなことないよ ・・・怒った？」
目「怒ってない でも俺の事男として見て」
「もちろん 男として見てるよ 今すごくドキドキしてる」
目「ホントだ 俺にドキドキしてくれてるんだね 嬉しい」
「蓮くんも凄いドキドキしてる」
目「あたりまえじゃん 好きな人抱きしめてるんだもん」
「だったら 同じだね」
目「え？それって」
「私も 蓮くんと同じ気持ちだから、こんなにドキドキするんだね」
ぱっと離れて私の目をビックリしたように見つめる蓮くん
目「えっ それって ちゃんと言って 俺バカだからわかんない」
「好きだよ蓮くん」
目「やった〜！！」
ギュっと強く抱きしめられて、ゆらゆらと体を嬉しそうに揺らした
目「めっちゃ嬉しい A 大好きだよ」
急な呼び捨てにドキドキが止まらない
目「顔 赤くなってる 可愛い」
「大人をからかわないでください」
からかってくる蓮くんの唇にチュッとキスをすると
みるみる赤くなる蓮くんの顔
目「今のなに？ めっちゃ可愛いんだけど もう一回」
「もうしません」
ずっと二人で笑いあえたらいいな
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年10月5日 11時
