あざとい君 ページ2
今日はAさんとのデートの日
他のみんなもAさんの事が好きで
みんな思いを伝えてるみたい
きっとAさんは悩んでるだろうな
だからといって自分の気持ちを押し殺すことは出来ない
風邪で寝込んだあの日から 僕はAさんの事好きだって自覚した
今日はこの思いを伝えたいと思った
Aさんを連れて行ったのは 最近新しくできた本屋さん
おしゃれなカフェや雑貨屋さんが併設されていて
借りることができる読書ルームもあって
他のみんなはきっと来ないだろう場所を選んだ
雑貨屋さんでグラスを見ていたAさん
二つの色で悩んでいるから僕も買って好きなのを使えばいいよって提案した
Aさんは頭いいねなんて言ったけど
ペアグラスにしたかったからね Aさんは気づいてないみたい
ランチを食べた後は お互い読みたい本をお選んで
借りていた読書ルームへ
ソファーに座り本を読み始めた
しばらくしてそっとAさんを見ると すっかり本の世界に夢中になっていて
僕が見つめていても気が付いていない
しばらくAさんの様子をみつめていた
まつ毛長いな〜 肌も白くて触れたいな〜
小説の内容がキュンキュンシーンになったのかな
頬がうっすらピンクに染まってる 可愛い
僕の視線に気づいたのか こちらを見た
「もう読み終わったの？ さすが早いね」
そう言ってにっこり笑うAさん あざとい警察出動だよ！！
阿「まだ読み終わってないよ なんかAさんを見ていたくて」
「えっ？」
阿「Aさんに看病してもらってから ずっとAさんの事好きです
きっと他のみんなもそうだと思うから
僕の気持ちも知っておいてもらいたくて」
僕の思いがまっすぐ君に届くと良いな
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年10月5日 11時
