37 ページ37
ピンポーン
玄関のドアを開けると汗だくのさっくんが立っていた
佐「Aちゃん 会いたかった」
「とにかく中に入って」
部屋の中に入れると 腕を引かれて気が付いたらさっくんの腕の中だった
「さっくん？」
佐「俺 勝手にキスしたから もう嫌われたと思って怖気ずいちゃって
連絡できなかった ゴメン」
「うん」
佐「阿部ちゃんからAちゃんの事聞いて いつ電話くるかずっとそわそわしてた」
「うん」
佐「ホントに嫌じゃなかった？怒ってない？」
「嫌じゃなかったし 怒ってない」
ぱっと体が離れて まじまじと見つめられて
佐「それじゃ 佐久間の事 好き？」
「・・・好きかな？」
佐「なんで疑問形？」
「だって分かんないんだもん ずっと連絡あったのになくて
なんか寂しいなって思って これって好きってこと？」
佐「それじゃ 今佐久間に会ってどんな気持ち？」
「嬉しいかな」
佐「それは好きってことだよ 嬉しい〜 Aちゃん大好き！！」
ギュっと抱きしめられて ちょっと苦しい
「さっくん ちょっと く苦しい」
佐「ごめんごめん 嬉しすぎて全力で抱きしめちゃった」
急に真顔になって
佐「Aちゃん・・・」
「はい」
佐「僕と付き合ってください」
「私なんかでいいのかな？」
佐「Aちゃんがいいの」
「宜しくお願いします」
佐「やったー！！嬉しい 大好き もう絶対離さない ねぇキスしていい？」
「えっと それは」
返事に困ってると
チュッと唇が重なった
「返事してないんだけど」
佐「我慢しなくていいと思ったらしちゃってた」
ニコニコ笑う彼を見て なんだか私もつられて笑ってしまった
私にアイドルの彼氏が出来てしまいました
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
