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私side
さっくんがうちに来て以来
何かしら理由をつけてうちに来るようになっていた
うちに来ても私が仕事をしてると
佐「邪魔しないから 仕事頑張って」
って言って漫画本を読んでたり 携帯でアニメを見ている
「家で見たらいいんじゃない？」
と毎回いうけど
佐「Aちゃんと同じ空間で見るから意味があるの」
なんだかわかるような分からないような・・・
今日も持ち帰ってきた仕事と格闘してると
ピンポーン
「は〜い」
佐「Aちゃん ご飯食べた？ 美味しいもの買ってきたよ」
とても高そうなお寿司を持ってきてくれた
「なんか悪いよ これ高いやつでしょ」
佐「全然 Aちゃん最近忙しくてちゃんとご飯食べてないでしょう
がんばってるAちゃんに ご褒美！！
お寿司嫌い？」
「好きだけど・・・ありがとう」
佐「どういたしまして 一緒に食べよう」
忙しくなると食にまで手が回らなくなる
それを心配してくれたんだな
「なにこれ すごくおいしい」
佐「でしょ〜 買ってきてよかった〜
二人で食べるとさらに美味しいよね」
「ホントだね」
お腹も満たされて 仕事をもうひと頑張り
佐「それじゃ 帰るね」
「えっ もしかして」
佐「これから俺も仕事」
「わざわざ来てくれたの？」
佐「わざわざじゃないよ 俺がAちゃんに会って 元気もらいたいと思ったから来たんだ
一つお願いがあるんだけど いいかな？」
「なに？」
佐「ギュってしていい？」
「えっと・・・」
ギュってハグのことだよね
「いいよ」
佐「やった〜」
優しく包み込むように抱きしめられた
身長はあまり変わらないけど 抱きしめられて意外と体ががっちりしてて
ちょっとドキドキした
佐「はぁ〜 Aちゃんいい匂いするし やわらかいし
もう好き〜！！」
抱きしめる力がギュっと強くなって苦しい
「さっくん ちょっと・・・苦しい」
佐「あっ ごめんごめん つい嬉しくて力はいっちゃった
元気いっぱいもらったわ ありがとう 行ってきます」
「いってらっしゃい」
久々に男の人に抱きしめられて しばらくの間ドキドキと
熱が収まらなかった
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
