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佐久間side
ゴキブリのおかげでAちゃんの手料理を食べられることになった
エプロンをつけてキッチンに立つ 手際よく食材を切っていく姿に
もうキュンキュンが止まらない
Aちゃんと結婚したら 毎日こうやって作ってくれるのかな
もうにやにやが止まらない
妄想している間にどんどん料理が出来ていく
もう魔法みたい
「大したものじゃないよ」
なんていうけど テーブルには美味しそうな料理たちが並んだ
「さぁ 出来た いただきましょう」
佐「おいしそう いっただっきま〜す！！」
一口食べてあまりの美味しさにびっくりして固まってしまった
「・・・大丈夫？」
心配そうに聞いてきたけど 人ってあまりにも美味しすぎるとバグっちゃうんだな
佐「うますぎてびっくり ナニコレあんな短時間のこんなおいしい煮物作れるなんて
信じられない バケツ一杯食べたい」
そのあとは箸が止まらなくて Aさんの分まで食べちゃってた
俺の様子に驚きながらもニコニコしていたAちゃん
食べ終わったら頭をなでられた
あれ？ これって俺子ども扱いされてる？
佐「はにゃ？ 俺子ども扱いされてる？」
「ごめん つい癖で」
美味しいお料理のお礼に片づけは佐久間がやった
食洗器があったから 中に入れるだけなんだけど
「片付け手伝ってくれてありがと」
佐「いえいえ こちらこそ美味しいご飯ありがとう
また食べに来てもいい？」
「そうだね また今度ね」
やった またAちゃんの手料理が食べれる
今度は舘さんのローストビーフレシピ聞いておかなくちゃ
佐「それじゃ お邪魔しました」
「今日はホントにありがとね」
佐「家もそんなに遠くないから 何かあったらいつでも連絡頂戴
すぐに駆け付けるから」
「うん ありがとう 気を付けて帰ってね」
佐「うん おやすみ」
「おやすみなさい」
久しぶりに身も心もお腹も満たされた一日だった。
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
