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佐久間side
久し振りのAちゃんの声
なんだかドキドキする
Aちゃんもドキドキしてるみたい
仕事もひと段落着いたみたいだから ご飯でも行きたいな〜なんて思ってたら
なんかAちゃんの様子がおかしい
「ゴ ゴ ゴキブリが い いるの どどうしよう」
ゴキブリ！！ 涙声も聞こえる これは一大事
佐「Aちゃん 住所教えて 今からそっち行くから」
頭で考えるより体が動く 住所が届く前に家を出た
Aちゃんの家は俺んちに近い事が判明
走って行ける距離だ
急いで向かって 玄関前に到着
ピンポーン
佐「Aちゃん開けて」
鍵が開くと同時にドアを開けると 泣きながら座り込んでいたAちゃん
佐「もう 大丈夫だよ 俺がやっつけるから」
「さっくん ありがとう」
震えてるAちゃんをぎゅっと抱きしめてから 中に入った
初めて入ったAちゃんのお部屋
テーブルの上には 作りかけの衣装とミシンがあった
キレイなお部屋の白い壁にアイツが居た
佐「Aちゃん この新聞使うよ」
新聞紙を丸めて奴にジリジリト近づく
スパーン 一撃！！ 仕留めた
佐「Aちゃん 大丈夫だよ もおうゴキはやっつけたよ」
「ホント？ ありがと〜」
まだ玄関に座り込んで泣いてるAちゃん
もう可愛すぎて また抱きしめた
佐「もう大丈夫だから泣かないで 佐久間さんがやっつけたから
またなんかあったら言って すぐに駆け付けるから
俺んちすぐ近くだし」
「そうなの？」
佐「うん 走って来たもんここまで でも良かった」
「さっくん もう大丈夫だよ」
顔を真っ赤にしてるAちゃん 抱きしめてることに気付いた
佐「ご ゴメン つい」
「うん あっ さっくんご飯食べた？」
佐「いや まだ食べてない」
「食べてく？ たいしたものじゃないけど」
佐「Aちゃんの手料理？ 食べる 食べたい！！」
「わかった 準備するね」
やった〜 Aちゃんの手料理〜 まさかこんな形で一緒にご飯が食べられるなんて
ゴキブリ君ありがとう！！
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
