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私side
携帯の中でキレキレのダンスをして歌ってる佐久間くん
まさかアイドルだったなんて
「お友達になっても大丈夫なのかな？」
佐「全然問題ないよ 友達だもん
仕事はアイドルだけど 全然普通だし」
「分かった ちょっとびっくりしたよ」
佐「Aさんは 仕事何してるの？
ジャージで仕事って言ってたから気になってたんだ」
「保育士なの 今年長クラスもってるんだ」
佐「保育士さんか〜 だからジャージね
そっか〜 きっと優しい先生なんだろうな」
「それは保育士の世間的なイメージだよね
いつもニコニコしてて優しいって」
佐「えっ？違うの？」
「ニコニコして優しいだけじゃ子どもは育たないの
ちゃんとダメなことは叱ったり
女ばかりの職場だから なんでもできるようになっちゃうし」
佐「知らなかった そうなんだね
でもAさんみたいな先生だったら 好きになっちゃうよな〜
初恋が先生ってよくあるでしょ？」
「そうだね でも私は男の子より女の子に好き好き言われるからな〜」
お互いの仕事の話 大変なこと楽しい事いっぱい話した
佐「もうこんな時間だ 楽しくてあっという間だったな」
「私も久しぶりに楽しかった」
佐「ホント？ 良かった〜 これからもご飯とか一緒に行ってくれる？」
「もちろん 友達だからね あっ でも来週から行事の準備が始まるから
忙しいんだった」
佐「なにがあるの？」
「お遊戯会があるの 色々準備があるからこうやって会うのは難しいかな」
佐「そっか でも息抜きは大事だから その時は佐久間を呼んで」
「でも大介君も忙しいでしょ？」
佐「俺 寝なくても大丈夫な人だから いつでもオッケーだよ」
「ちゃんと寝てください
あっ そろそろ終電の時間が」
佐「マジか も〜帰りたくないよ〜 でもまた今度ね 絶対だよ」
なぜか指切りげんまんをして 駅まで送ってくれた
佐「家についたら連絡ちょうだい 心配だからさ」
「大丈夫だよ 心配しなくても」
佐「心配だよ Aさん女の子なんだから」
久し振りに女の子扱いされた
家に帰って大介君にメッセージを送るとすぐに既読になる
佐「今日はめっちゃ楽しかった〜
仕事頑張り過ぎないでね
息抜きだったらいつでも佐久間さんが付き合うから
おやすみなさい」
アイドルのお友達か
この時はまだ気楽に考えていた
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
