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私side
「あの時 彼の事を許して付き合っていたら
彼の事をほったからしたのは私 全部私のせいなの
だから 人を好きになったり 幸せになったりしたらいけないの」
一息で言って大きく深呼吸した
私の話を黙って聞いていた佐久間さん
表情からは何も読み取れない
佐「Aさんは全然悪くないよ
一瞬の気の迷いでも Aさんに会えなくて寂しくて他に行ったのは
彼のせいだし そこは全然責任感じることじゃない
もし Aさんが 彼の事許して元に戻ってたとしても
また違う問題が生じてたと思うよ
Aさんは幸せにならなくちゃ その彼の為にも
幸せになってほしくて 彼も別れるって決めたと思うし」
真剣に私の目を見て話す佐久間さん
気が付いたら私の手を佐久間さんのてが包んでいた
あったかい
佐「Aさん まずはお友だちから始めませんか？
少しずつでいいから ねっ」
覗き込まれて キレイな瞳にドキっとした
「わかりました 友だちからお願いします」
佐「良かった〜 ありがとう
ホッとしたらお腹すいちゃった
料理まだかな〜」
さっきまでの真剣なまなざしから一転して
初めて会ったときのような ニコニコ笑顔に戻った
佐「あっ 友だちだから もう敬語無しね
今度敬語使ったら罰ゲームだから」
「えっ そんな〜 罰ゲームって？」
佐「そうだな〜 ほっぺにチューとか」
「え〜！！絶対無理」
佐「それじゃタメでね あと 大介って呼んでね」
「それはちょっとハードルが高いな〜 大介くんで許して」
佐「しょうがないな〜」
さっきまでの重苦しい空気は無くなり
美味しい料理もあって楽しい時間になった
「そうだ 聞きたいことがあったんだ」
佐「なに？何でも聞いて」
「大介くんってお仕事なにやってるの？」
佐「あ〜仕事ね これはちゃんと話さなくちゃね」
そう言って携帯をいじり出す
佐「これ 俺の仕事」
そこには歌い踊る姿
「これって・・・」
佐「アイドルやってます」
マジか・・・
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
