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桃side
今日は久々のオフ
デビューさせてもらってから 毎日忙しくさせてもらってる
せっかくの休みは有意義に過ごしたい
ということで今日は俺の庭 アキバへ向かった
着いたら行くところは決まってる
店「いらしゃいませ〜 あぁ さっくん久しぶりだね
新しい子達たくさん待ってたよ」
この店の店長さんとはすっかり仲良しになって
新しい嫁が入荷すると情報をくれる
「もう早く来たくてウズウズしてたんすよ〜
新しい俺の嫁がどれかな〜」
あっ この嫁のアクスタ めちゃ可愛い〜
このアニTも欲しかったやつ〜
どんどんカゴに入れていく
久し振りだっからもう止まらない
嫁を向かい入れるために俺は日々稼いでいるのさ！！
夢中で買い物をしていると
最近人気のアニメのコーナーにこの場に似合わない女の人が立っていた
スーツ姿に黒縁眼鏡 髪を後ろに一本に結んで
腕組をして目の前の棚をにらみつけていた
近づくと俺よりも背が高い
「ん〜 これかな〜 でも違うような・・・」
小さな声で携帯を見ながらブツブツ言っている
佐「あの〜 何かお探しですか？」
思わず声をかけてしまった
パッとこちらを見た君は
凄くきれいで大人の女の人で
初めて会ったのに 胸の奥がギュッとした
「あの〜 この商品を探してるんですけど」
携帯の画面を見ると
ラインのメッセージがあって
欲しい物リストにこのアニメのグッズが書いてあった
「姪っ子がこのアニメが好きで 誕生日プレゼントに欲しいって
リクエストがあったんですけど
私アニメに疎くて 全然わからなくて」
佐「だったら このアクスタとこのフィギュアだと思います
どちらも限定品で今しか買えないんで」
「そうなんですね 確かに限定品って言ってました
ありがとうございました 助かりました」
ニコッと笑った笑顔で確信した
一目ぼれだ〜 久々のキュンの嵐キタ〜！！
でも急に連絡先聞けないしな〜どうしよう・・・
こんな気持ちも久々だし それに一応アイドルだし・・・
一人で考え込んでるうちに
「ありがとうございました」
と言ってレジに行ってしまった
俺のひとめぼれさようなら
意気地なしの俺のバカ
去っていく彼女の後姿を見送る事しか出来なかった
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年11月9日 16時
