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ラーメンを食べ終える頃には
お酒のせいもあるのか
話しやすい彼の雰囲気のおかげか
すっかり打ち解けて
店を出る頃には
「ふっかさん」「Aちゃん」と
呼び合うまでになっていた
もちろん帰る場所は同じだから
一緒に帰ることになる
「あ〜 明日も仕事だ〜
なんか頑張れそう」
深「そっか それはよかった」
「そうだ ふっかさんは仕事なにしてるの？」
深「あ〜 メディア関係かな」
「へ〜 そうなんだ
だから服装があんな感じだったんだね」
深「あぁ 俺の事大学生だと思った？」
「うん だって仕事行くようには
見えなかったんだもん」
深「そうだよな そうだ Aちゃんは
彼氏とか居るの？」
「急に聞くね〜 居ないよ 恥ずかしながら
一度もいた事ない」
深「嘘でしょ？ こんなに綺麗なのに」
「何言ってんの ずっと女子校で
親友曰く 見た目がとっつきにくいって
真顔で居るだけで怒ってる？って言われるし」
深「確かに朝はちょっとピリッとしたよね」
「職場でもあんまり女として見られない感じ
陰で王子って言われてるし
まぁ 今は仕事が忙しいから
彼氏はいらないかな
ふっかさんは？彼女居ないの？」
深「俺？しばらく居ないな
俺結構モテるのよ」
「ふーん そーなんだ」
深「なんだよ その棒読みは
信じてないな」
ふっかさんをいじるのは
なんだか楽しい
初めて男友達が出来て嬉しかった
くだらない話をしていたらあっという間に
家に着いた
「それじゃ おやすみなさい」
深「おやすみ また時間が合ったら
一緒にラーメン食べようね」
今日は久しぶりにぐっすり眠れた
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年6月7日 13時
