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深「前に話したことあったよね
彼女に裏切られた事」
「うん」
深「彼女は俺のことが好きだったわけじゃなくて
ホントは俺の先輩が好きで
繋がりたくて俺と付き合ってた
気づいた時には何股もされてて
別れたら俺や先輩との事を
週刊誌に売られて」
言いながらその時を思い出しているのか
辰哉くんの顔色は青ざめて震えていた
岩「あんな事があって 本当に女性不信になって
仕事の時は笑ってても 普段の笑顔が減って
でもAちゃんに出会って 変わったんだよ」
深「結果的にAちゃんを傷付けてしまった
本当にゴメン でも軽い気持ちで好きになった
んじゃないよ」
岩「俺も嬉しかったんだ 芸能人としての
俺たちじゃなくて 普通の人として
向き合ってくれた事が
でもその事で嫌な思いさせたよね
本当にゴメン」
二人で頭を下げる様子を見て
これが本当の事だと分かった
「...分かった 私も取り乱しちゃってゴメン
急にアイドルだったなんて言われて
どうしたらいいか分からなくなって」
深「アイドルだけど俺は変わらないよ
Aの事が好き」
「あの〜 照くんがいるんだけど」
深「あっ 照そう言う事だから 帰って」
岩「なんだよ 俺邪魔？」
「邪魔じゃないよ なんかホッとしたら
お腹空いちゃった なんか作るね」
誤解が解けて なんだかホッとした
3人で久しぶりにご飯を食べた
岩「やっぱりAちゃんのご飯美味しいな」
深「ダメだよ Aは譲れない」
岩「こいつがなんかしたら いつでも連絡して」
「わかった ありがとう」
深「そうだ Aの会社でロケするって話
すっかり忘れてた」
岩「Aちゃんの働く姿が見られるんだ」
「そうだ その件なんだけど
やっぱり初対面な感じでやった方がいいと思うの」
深「だよな」
岩「Aちゃんは大丈夫？」
「ちょっと不安だけど やるしかないね」
そう やるしかない
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年6月7日 13時
