page.81 ページ31
「そう…まさか病気だったなんて」
「意外と冷静ね」
「昨日、あんたは覚えていないでしょうがもうすぐいなくなるって泣いてたから」
・
・
・
ピーンポーン
「はいはい、誰？
こんな時間に」
「あー、奈乃香⁉
私、A！
鍵空けてくれないぃ？」
「は⁉」
「ありがとぉ！」
「ちょっ、突然どうしたのよ
しかも酒臭いし！
あんたがそんなに酔うなんて珍しいわね」
「奈乃香ぁ
私と奈乃香は今でも親友だよね??」
「？
どうしたのよ一体」
「もうすぐ…ここからいなくなっちゃう
私の大切なものが…ヒック」
「A？」
「ごめんね…奈乃香
約束、お互いの結婚式で手紙を読むって話したのに…
守れそうにないよぉ」
「なんで泣いてるの？
A？」
「奈乃香に話さないといけないことがあ…るの…」
「話さないといけないことって？
…って寝てるわ」
・
・
・
「ということがありまして」
「…忘れてください
そんなの私じゃない」
「無理ね
ねぇ、A」
「ん？」
「私はあんたのことを親友以外に思ったことはないわ
それはあんたに連絡を絶たれてからもね」
「ごめん…」
「謝らないでよ
Aが世間に発表する前に私に話してくれたことは嬉しいわ
けど、欲を言えば病気がわかったからの約3年をあんたの隣であんたを支えていたかったかな」
「奈乃香…」
「昌行がずるいわ
…A
この想いはきっと長野くんも一緒よ
確かに長野くんと私はAや昌行経由でしか関わりはないけど花火を見たり旅行に行ったりしたのよ、私にだって長野くんの想いが少しはわかるわ」
「…そうね
ヒロ君は優しいからきっとそばにいてくれるかもね」
「もっと甘えたら？」
「もう十分甘えてるよ
って、もう9時になる！
私、今日10時に約束あるからもう行くね
また…連絡してもいい？」
「勿論、私も連絡する
A、自分に正直にね」
私は逃げるように奈乃香の家を飛び出した
新ケ谷さんに連絡をして、病院ではなくて奈乃香の家の近くの公園に迎えに来てもらう
「昨日
病院に戻られなかったのですね
先生から私に連絡がありました」
「ごめんなさい…
チーフの家を出てから飲みに行ってそのまま友達の家に行ったみたい」
「いくら、出入りが自由だからと言っても病院に帰らないことは許されていませんのでしっかりと守ってください」
「…ごめんなさい」
「まぁいいです
今日は社長の家を出てから撮影の前に病院に行きますからね」
「はーい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2020年5月23日 17時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
むったん(プロフ) - 更新ありがとうございます(^O^) (2018年1月9日 9時) (レス) id: 9d5833d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ありがとうございます(≧∇≦) (2017年9月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます(≧∇≦) (2017年8月21日 3時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 更新ありがとうございます♪催促してしまってごめんなさいf^_^; (2017年4月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおん x他2人 | 作成日時：2016年9月16日 21時
