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「ただいま」

「お邪魔しまーす」

「おかえりなさい
Aちゃんもいらっしゃい、久しぶりね」

「はい
お久し振りです」

「最近忙しそうね
あまり、家に来てくれないから寂しかったわ」

「お陰様で忙しくさせてもらってます
私も千穂さんに会えなくて寂しかったです」


私は何度も来たチーフと千穂さんの家のリビングに通された


「あー!
Aおねぇちゃんだぁ」

「雄大、久しぶり」

「抱っこ!」

「はいはい、おぉ少し会わない間に優実ちゃん大きくなったね」


チーフと千穂さんの間には雄大君と優実ちゃんという二人の子供がいる


「こらこら、二人とももう寝るところでしょ?」

「やだ!
Aおねぇちゃんと遊ぶの!」

「我がままいわないの!
おねぇちゃん疲れてるんだから」

「千穂さん、怒らないでください
もしよかったら、少し遊んでもいいですか?」

「けど…Aちゃんつかれてるでしょ
うちは明日二人とも休みだし困らないけど…」

「雄大君、優実ちゅん遊ぼうか」

「やった!」

「ごめんね、ありがとうAちゃん」

「いえ」

「これ読んで!」

「おねぇちゃんは僕とヒーローごっこするの!」

「ご本読んでもらうの!」

「じゃんけんで勝った方のやりたい事から先にやろうね」


私の言葉を素直に聞いてじゃんけんを始めた二人を見て私はふと思った

私はあと何回、二人と遊べるだろうか…

二人のことも思い出せなくなる時が来るかもしれない…

そう思うと恐怖が襲ってきた


「おねぇちゃん?
どうかしたの?」

「えっ?」


ふと我に返ると私の顔を心配そうにのぞき込む顔が二つあった


「ごめんね、少しボーっとしちゃった
それでどっちからか決まった?」

「ゆみから!
ご本読んで」


そう言って差し出されたのは白雪姫


「うん、いいよ

『「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだぁれ?」
王女は鏡にそう問いかけました______』

私は幼いころから本が好きで、絵本も沢山読んだ

特に両親が絵本賛成派で沢山読みなさいと色々買ってくれた

その中でも私の記憶に残っているのが白雪姫


昔『お姫様』に憧れた時代が私にもあった

そのため白雪姫は初めて自分から欲しいとおねだりした本なのだ

その本だけは大きくなっても読み続け、今も家の本棚に大切に取っておいてある


「『_____こうして白雪姫は王子様と幸せに暮らしました』
おしまい」

「王子様と幸せ、よかったね」

「そうだね」

「おねぇちゃんの王子さまは?」

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moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2020年5月23日 17時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
むったん(プロフ) - 更新ありがとうございます(^O^) (2018年1月9日 9時) (レス) id: 9d5833d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ありがとうございます(≧∇≦) (2017年9月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - こんにちは!更新ありがとうございます(≧∇≦) (2017年8月21日 3時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 更新ありがとうございます♪催促してしまってごめんなさいf^_^; (2017年4月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおん x他2人 | 作成日時:2016年9月16日 21時

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