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「はい、カット！
どうしたの？」
新人君はミスを連発
台詞が出てこなかったり、行動が可笑しかったり…と
「すっすみません」
准と変わらない年の彼
しかも新人ときてる
スキャンダルが利いているのだろう…しかもやりにくいこの環境での私との掛け合い
「いったん、休憩入れようか」
あまりにも多いミスに監督から休憩の合図が入った
「はーい」
「すみません…すぐ立て直します」
「ねぇ、何を緊張してるの？」
私はセットの中の椅子に座りながらそういった
「えっ…」
「今回のミスは、明らかに今までもものとは違う
もしかして、スキャンダルを気にしてる？」
「いえ…その…」
「気にしてたらこの世界では生きていけないわよ
ここで終わりたくないでしょ？」
「もちろんです！」
「じゃあ、周りに惑わされないことね
スタッフも共演者も敵と思いなさい
あっ、仲良くするなとは言ってないからね？」
「はぁ…」
「皆、面と向かってはいいことしか言ってこないわ
その中にはお世辞も多く含まれるからね
その言葉を真に受けてはだめよ
全ての言葉を疑ってかからなくちゃ」
「はい…」
「この世界は噂話の宝庫よ
いちいち気にしてたら身が持たないわ」
これは、デビュー当時昌君に言われた言葉
取捨選択をしなさいと…
全てを気にしてはいけないと言われた
私が黙ったのを見て、彼は少し頭を下げてその場を離れた
「…泣かせちゃったかなぁ」
「彼なら大丈夫だよ
こんなところで終わるような子じゃないと僕は思ってるから」
「監督…
聞いてたんですか？」
「あぁ
しかし、彼は運がいいね」
「そうですか？」
「勿論だよ
君と共演した新人は軒並み売れているからね」
「そんなことないですよ
これは私の影響じゃなくて、皆の実力がそうさせているんですよ」
「またまた、謙遜しなくていいよ」
「謙遜なんかじゃありませんよ」
「で、実際彼とはどうなんだい？」
「…まさか信じてないですよね？
まぁ、友達と言ったところでしょうか」
「そうか」
監督は私の言葉を聞いて、満足そうにセットから離れて行った
それからすぐに再開された撮影で、彼は人が変わったように完璧な演技をした
あぁ、監督が言ったとおりだ
彼はこんなところで終わる俳優さんじゃない
演技をしながら私は漠然とそう思った
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moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2020年5月23日 17時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
むったん(プロフ) - 更新ありがとうございます(^O^) (2018年1月9日 9時) (レス) id: 9d5833d7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています♪ありがとうございます(≧∇≦) (2017年9月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます(≧∇≦) (2017年8月21日 3時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 更新ありがとうございます♪催促してしまってごめんなさいf^_^; (2017年4月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5a1ad4410e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおん x他2人 | 作成日時：2016年9月16日 21時
