愛なんていらなかった。 (ページ8)

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Story.7 ページ8

紫｢……そ、そりゃそう...だよな。俺だって無理。｣

廉｢俺はAちゃんみたいな...あ。な、何でもないで？！い、今何も聞いてへんよな？！？！｣

多分、廉はポロリと好きな子を言ったと思う。

でも俺はそんなのを気にするほどの余裕がなかった。

紫｢別に、お前の好きな人に興味なんか無いから。｣

廉｢は？散々聞いといてそれは無いやろ。嘘やろ！｣

いや、嘘なんかじゃなかった。

別に廉の好きな人が誰だとか、どんな子なのかとかは関係ない。

ただ俺に可能性があるか知りたかっただけ。

でも、もう無いらしい。

紫｢ちょっと聞いてみたかっただけ。もうそれ以上聞く気はない。｣

廉｢はぁ〜？冷めてんな。てか俺、紫耀の好きな人の話聞きたいんやけど。｣

紫｢だから言えないって言ってんだろ。｣

廉｢あ、わかった。Aちゃんやから言えないんやな...ってえぇ！？｣

紫｢どうした、そんなに騒いで。ていうかAって誰だ？｣

俺は廉以外のクラスメイトに興味が無い。

廉｢そんなんどうでもええ。や、やべぇ。両思いやん。俺の入る隙が無くなるやん。わわわ...もうそんなん考えられへん。Aちゃーん！｣

紫｢あっ。廉、待て！｣

終始言ってる意味がよくわからなかった。

でも、わかった事実は2つ。

まずAっていう子が俺のことが好きってことで、廉はその子が好きってこと。

つまり...

この3人が結ばれる未来は無いってこと。