愛なんていらなかった。 (ページ4)

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Story.3 ページ4

彩side

私は昔から恋愛が上手くいかなかった。

付き合って別れてを短いスパンで繰り返していた。

私は多分熱しやすく冷めやすいタイプなんだと思う。

自分で言うのはあれだけど、相手から告白してきてくれるからモテる方だと思う。

そんな時、ある男の子を見つけた。

それが永瀬くんだった。

見た目はツンな感じがするのに話してみたら意外と甘めで沼に落ちてしまった。

A｢永瀬くんと彩ってなんかお似合いって感じ！｣

そうAは言ってくれた。

そこから毎日永瀬くんを目で追った。

時には話しかけた。

彩｢永瀬くーん！｣

廉｢お、どうしたん？｣

彩｢勉強教えて欲しいの！彩バカだからさー。笑｣

勉強なんか嫌いなくせに永瀬くんに近づくために。

廉｢あー、ええよ。あ、あのさちょっと聞いてほしいんやけど。｣

彩｢うん、何？｣

廉｢Aちゃん来るかどうか聞いてくれん？｣

彩｢え、あ、Aに？｣

廉｢おん。いや、なんか彩ちゃんだけっていうのはあれやし、…2人ってなんか気まずいやん？それにAちゃん頭ええから俺も教えてもらえたらなーって。あ、別に彩ちゃんが…｣

彩｢ねぇ、永瀬くんって好きな人いるの？｣

廉｢え、なんでそんなこと急に聞くん。笑てか俺まだ喋っててねんけど。笑｣

彩｢…Aのこと好きなんでしょ。｣

廉｢え、あ、あ、ち、違うで？｣

彩｢わかりやす。笑ま、いいや。とAえずAに聞いとくね。｣

私はこの時わかった。

永瀬くんってきっとAが好きなんだ。

そして…

私と永瀬くんは結ばれないんだ。