13話目 ページ13
さとみside
「え」
は?
『どうしたの?あ、ご飯だから座ってー…って出かけるの?作ったんだけどー』
目の前には愛しいエプロン姿Aがいる。
幻覚?けど美味しそうな料理の匂い。それとあのAが目の前にいる
俺の妄想か…ドが行き過ぎだなぁ。
今日ぐらいは夢を見てみようかな、なんてな。
「え、あ、…ううん、出掛けないよ。友達に連絡してくる」
少し焦りながらケータイに文字を打ちながら考える。
本当にどうしたんだろう
「少しぐらい…コソッ」
「じ、じゃあ…」
「『頂きます』」
一つ不思議な事がある。
Aは、Aなのだがイメージというかオーラ(?)が違う。
いつものAなら美味しそうに、かつ楽しそうにご飯を頬張るのだが今、目の前にいるAは美味しそうに、そして変に美しいと言うか…
え!?←いや気持ち悪くないよ!?←え!?←キモいとか言わないで!?←
『…………今日ずっと気になってたんだけど、どうしたの?出掛ける連絡も無いし急に出掛けようとするし何か変だよ?』
俺から言わせてもらうとお前がいる時点で可笑しいわ[え!?さとちゃん急にどしたん!?←]
「い、いや何もない…」
いざ言葉にすると少し戸惑う
『…本当に何かあったら言ってね?』
言えないんだよ…
「っ…うん、ごめんね」
前の、生きてる頃のAだったら一緒に辛さを分かち合って楽になるまで一緒にいてくれるのがAだったのにな、なんて。
目の前にいるこのAは誰なんだろう、なんて。
234人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アップル(プロフ) - 面白いです!めっちゃすこ!いつメン…いいね!最新待ってます! (2019年4月7日 4時) (レス) id: 32b3ec6f64 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 改行が多すぎるのに空白が長すぎて読みにくいです。話自体は面白いのに。 (2019年3月29日 14時) (レス) id: d0642ec01d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ