65話 ページ25
自分の家の父親は本当に馬鹿でクズだと思う。
そんな父親が、今じゃNo.2ヒーローだ。
世間は私達家族に何が起きたかなんてそんなことは知らない。
けど知ったら世間はアイツをヒーローだとは認めないだろう。
私も、認めていない。
けど、テレビで活躍するヒーローである父親は、酷くかっこよく、魅力的に映った。
でも、それでも、やはり吐き気がした。
だから、私が父親の代わりにヒーローになろうと思った。
父親を蹴落とすくらいに強くなって、私がエンデヴァーの代わりになろうと思った。
エンデヴァーの存在を消し、そこに私が立つ。
私がヒーローになった理由はそんな、馬鹿で狂った理由だった。
でもね、他にもな、理由はあったんだ。
例えクソ野郎の父親であろうと、家族を亡くしたくない。
そう、思ったからだ。
『…やべ、怒られんなコレ。』
ふと頭が冷静になり、許可無しで訓練場、個性使用したことを思い出した。
そして、軽いとは言えない怪我。
相澤｢オマエ3年に上がった途端問題児に降格したな？｣
『げ、イレイザー。』
相澤｢げ、は聞き逃してやる。だが、オマエ髪…｣
イレイザーの反応的に、怒ってはいないらしい。
でも、私の髪を見て驚いていた。
『また色変わった？』
相澤｢変わった、だけなら良かったのかも知れねぇな…
完璧に、全部真っ赤だぞ。白、1本も無い。｣
『…マジで？』
相澤｢マジ。｣
イレイザーが私の髪に触れながらそう言った。
もう、完璧にお父さん一色になっちまったか…
『…イレイザー。私は日に日にお父さんの血が濃くなっているらしい。』
相澤｢良かったじゃねえか。｣
『…いや、良くない。良くなかったんだよ、それが。』
相澤｢…シャガ？｣
『お父さんの嫌な部分だけ似てきた。1番、大っ嫌いなところが、私にも…』
感情が昂り、ピキピキ、と再び氷結が出かけた時、イレイザーが抹消してくれた。
次の瞬間、後ろから誰かが私の肩に腕を乗せた。
ﾏｲｸ｢HEY！！シャガ、大丈夫か？｣
…毎回、アンタらは私を見つけてくれる。
隠れて訓練してても、どこに居ても、絶対見つけてくれる。
『…マイク。イレイザー。寒い。
そう言えば、二人は私を挟むように座り、マイクは抱きしめてくれて、イレイザーは捕縛布を私の首にかけ、頭を撫でてきた。
…あったかい。
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來好 きい(プロフ) - エンデヴァーの事が好きすぎて嫌いとか最高すぎます！燈矢兄も好きとか好きすぎる！更新頑張ってください！ (8月21日 15時) (
レス) @page32 id: ce7ac7a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 何これ､､､最高！！更新って話の繋がりとか次に向けての繋がりとか考えてやらないと行けないから難しいんですよね､､､昔書いてたのでね､､､更新頑張って下さい！ (7月2日 16時) (レス) @page26 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみです (6月14日 19時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ(プロフ) - すごい好きです！！更新楽しみにしてます！ (2023年4月22日 15時) (レス) @page23 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - めっちゃすきですー！！！更新楽しみにしまくってます！ (2023年3月12日 4時) (レス) @page11 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2023年2月21日 23時
