19話 ページ20
その日の夕方。
『ただいま冬美ちゃん。』
冬美｢Aおかえりなさい！もう仕事終わったの？｣
『何とかね。お父さんは？』
冬美｢多分もう少しで帰ってくると思うけど…｣
私は帰宅し、玄関に横たわる。
もう限界だった。
冬美｢もーここで寝ないの！｣
『お父さん待つ…』
冬美｢…もう！A起きて！｣
『やだ…お父さん……』
すると玄関の扉が開き、そこには私の大好きなお父さんが立っていた。
『お父ぉオオオさぁアアアん！！！♡♡♡』
勢い良く抱きつけばお父さんはしっかりと支えてくれた。
炎司｢騒がしいぞまったく…｣
『お父さんおかえり！！最近会えなかったから寂しかったんだよ私！！』
炎司｢…ただいま。そんなことより髪どうした。｣
私は思わずニッコリと笑った。
『また赤くなった？毎日見すぎて自分じゃわからないなぁ！』
炎司｢…無理はするなよ。｣
『そうだお父さん！！今年こそ体育祭絶対来てね！？今年でラストだからお願い！！』
炎司｢いや、今年は焦凍の…｣
『新技見て欲しいんだ！！見たら絶対お父さん驚くよ！！』
炎司｢………｣
『お父さんってば、いつもいつも焦凍ばっか。たまには…最後ぐらいはさ…私を見てくれたって良いじゃん。』
ね、お願い。
そう言ってお父さんの胸元に顔を擦り付ける。
すると大きな手が下手くそながらも私の頭を撫でた。
炎司｢わかった。わかったから離れろ。｣
『……！！ホント！？見に来てくれる！？』
炎司｢ああ。｣
『やったー！！！』
炎司｢だから離れろと言ってるだろう！｣
冬美｢(A嬉しそうだなぁ…)｣
無理矢理剥がされ、そして上着を預けられ(奪って)、お父さんは自室へ戻った。
私はお父さんの上着を抱きしめて息を吸う。
『久々のお父さんの加齢臭…♡』
冬美｢さすがにそれは気持ち悪いよ。｣
『布団の中に持ってこう。』
冬美｢シワつくからやめて。｣
『お父さんの上着あれば私今日めちゃくちゃよく寝れると思うんだぁ…』
冬美｢ダメ。｣
…冬美ちゃん怒ると怖いんだよなぁ。
そう思いながら私は上着を着る。
『はぁ…お父さんに抱きしめられてるみたい…♡』
冬美｢アウト。｣
冬美ちゃんにお父さんの上着を引っ張られ、｢伸びる伸びる｣と駄々こねていれば焦凍に｢うるさい｣と言われた。
焦凍に言われると腹立つの何でだろ。
結局お父さんが来て上着は回収された。
炎司｢オマエに任せた俺が馬鹿だった…｣
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えむ.(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！公開する話、間違えてませんか？34話から38話に飛んでますよ！ (2023年2月16日 17時) (
レス) id: 2303707e13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最高です＞_＜♡めちゃハマりました更新待ってます❤️🔥❤️🔥 (2023年2月13日 17時) (レス) @page35 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
柳 - プレゼントマイク好きすぎる！ (2023年2月11日 18時) (レス) @page34 id: 24b8fbf003 (このIDを非表示/違反報告)
神無(プロフ) - すごい好きです！大好きです！！！なーーさん、これからも更新待ってます！！ (2023年2月11日 9時) (レス) @page32 id: 7184837e82 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 続き全裸期待してます！！ (2023年2月7日 12時) (レス) @page28 id: 59202c5c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2022年12月28日 16時
