1話 ページ2
私が産まれ、容姿を見てお父さんは言った。
｢失敗作か。｣
と。
ーーーーーーーーーー
『お父ぉオオさぁアアん！！！』
炎司｢そんな大きな声出さんくても聞こえてる。｣
『新技見てよ！！』
炎司｢今から焦凍の稽古の時間だ。｣
『…はぁい。』
私は今年で17歳。
高校2年生になり、高校はあの雄英高校ヒーロー科に通っている。
私はテレビに映る父親の姿を見てヒーローに憧れた。
だが、
｢お前にはオールマイトを超えれない。｣
一時期そう言って反対された。
だが、私は父親の野望を果たそうとは思っておらず、ただヒーローになりたかった。
それを言うと渋々お父さんは許可してくれた。
最初の頃、お父さんはほぼ私のことは見ておらず、去年になって真っ白だった髪の一部が赤くなった。
それからだった。
お父さんが前より私を見てくれて、話すようになってくれたのは。
きっと、今はもう居ない燈矢くんと重ねてるんだろう。
顔も、髪質も本当に似ているから余計に。
それでもやっぱりお父さんのお気に入りは最高傑作の焦凍。
『…またやってる。』
稽古場を覗けば、膝をついている焦凍と、立ったまま何かを怒鳴っているお父さん。
本当は私に稽古つけてと言いたいところだが、そうするとお父さんに怒られるのを私は知っている。
だから、言わない。
焦凍が辛そうで、嫌そうでも、見ないフリして自室で勉強する。
毎回見ないフリをする私のことを焦凍は嫌っているだろう。
私も焦凍のことは好きじゃない。
ああ、羨ましい。
ーーーーーーーーーー
そんな思いを持ち続けたまま進級し、現在高校3年生。
私は1年次、2年次の体育祭で優勝を飾り、成績優秀なこともあり、雄英高校の生徒会会長に任命された。
そして今日は入学式。
勿論、生徒会会長である私の挨拶もあるのだが…
『主役である1クラスが参加してないんだけどどういうこと！？』
ﾏｲｸ｢まぁアイツのクラスだろうな！｣
『合理性にも程があるだろ！！もう！！こんな形で弟のクラスも知りたくなかったわ！！』
今年、末っ子の焦凍もヒーロー科に入学した。
私と同じ推薦入学だ。
んで、B組にあの目立つ髪型は見えず、A組なのは確かだった。
『よりによってイレイザーヘッドのクラスかよ！！』
あの除籍大魔王の生徒になったのであれば、除籍を受ける可能性もある。
お父さんの名を汚すようなことはしないで欲しいんだが…
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えむ.(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます！公開する話、間違えてませんか？34話から38話に飛んでますよ！ (2023年2月16日 17時) (
レス) id: 2303707e13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 最高です＞_＜♡めちゃハマりました更新待ってます❤️🔥❤️🔥 (2023年2月13日 17時) (レス) @page35 id: 8b4cfe6f33 (このIDを非表示/違反報告)
柳 - プレゼントマイク好きすぎる！ (2023年2月11日 18時) (レス) @page34 id: 24b8fbf003 (このIDを非表示/違反報告)
神無(プロフ) - すごい好きです！大好きです！！！なーーさん、これからも更新待ってます！！ (2023年2月11日 9時) (レス) @page32 id: 7184837e82 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 続き全裸期待してます！！ (2023年2月7日 12時) (レス) @page28 id: 59202c5c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーー | 作成日時：2022年12月28日 16時
