1話 無人の駅 ページ2
貴方side
ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ
ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ
『…電車』
身体が揺られる感覚で目が覚めた
どうやら寝ていたようだ
ふと周りを見てみると、一人の５０代過ぎのサラリーマンと私以外誰もいなかった
そのサラリーマンを見ると、様子がおかしく、前を向き何も無い空間をただ真っ直ぐ、虚な目で見ているだけだった
『はぁ…マジですか』
よくよく見てみると、男性の膝から下の方が透けており、ﾀﾋ者だと分かる
どうやら私は、来ては行けない所に来たらしい
『(どうするか…電車はずっと走っていて、止まる様子がないし)』
そんなことを考えてると
電車はトンネルの中に入った様だった
だが、私が依頼場所に行った時はこんなトンネルは通っていないはず…
とはまぁ言っても、此処が現実世界ではない事はわかっている
『(寝たのがいけなかったな)』
恐らくこの電車は、ﾀﾋ者をあの世に連れていく電車だろう
それならあの男性がこの電車に乗っているのもわかる
っでそこに私が乗っているって事は＿＿＿
＿＿＿私はﾀﾋの狭間にいるのだろう
元々乗っていた電車が事故にあったとかか？
こんな事に巻き込まれるとは思ってもみなかったけども
まぁいい
生きて帰らないと行けないからな
寧ろ好都合か
電車がトンネルを過ぎ、それから３０分ぐらい走りアナウンスが鳴り始めた
《まもなく、きさらぎ駅。きさらぎ駅》
きさらぎ駅…
聞いた事あるような、ないような…
どちらにせよ、降りる事には変わりない
無事きさらぎ駅に着き、電車を降りる
『無人の駅だな…』
周りを見ても誰も居なく、居そうな気配もしない
駅を見ると結構古そうな駅だ
所々、ヒビが割れてるし、苔も少しだけ生えている
明らかに現世とは違う雰囲気だ
『(まだ電車は止まってるんだな)』
電車は止まったままで、今のとこ進む様子はない
ふと、これから電車が向かう先に目を向けると、高校生ぐらいの男がいた
どうやら、電車の中に戻ろうとしているみたいだった
『(え、生きてる人だよね？戻ったらヤバい！)』
『乗らないで！』
？「え」
すると私の声を聞き、動きを止めた瞬間、電車のドアが閉まり、暗闇の中に消えていった
『(あっぶな…)』
乗ろうとしていた彼が此方を見る
？「え、待って、生きてる人？？マジ？？」
そう言いながら此方に近づいてくる
あ、なんかこの人元気そうだな…
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トワ(プロフ) - 如月蛍さん» よく分かりましたね！？コメント読んだ時ビックリしましたw読んで下さりありがとうございます！！逝かないでくれ〜！ (2023年1月17日 11時) (
レス) id: c69b6ce437 (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - きさらぎ駅から出るときに押してくれた一本足の人ってくなどの神ですか…？？？好きな話が推しの話（？）ですごい好きです供給過多で死にます() (2023年1月17日 10時) (レス) @page14 id: 39e47f3f88 (このIDを非表示/違反報告)
トワ(プロフ) - なむなさん» そうなんですか？知らなかったです！早速調べてみますね！ありがとうございます！ (2022年8月23日 23時) (レス) id: c69b6ce437 (このIDを非表示/違反報告)
なむな(プロフ) - ネタ提供じゃないんですけど、YouTubeでYMK channelと調べると色々な怖い話？がのってるのでよかったら見てみてください。(知ってたらごめんなさい) (2022年8月23日 16時) (レス) @page20 id: 37b0a63e63 (このIDを非表示/違反報告)
トワ(プロフ) - ましさん» ありがとうございます！いや、夜も寝てくださいね！？続編早く作れるよう、頑張ります！ (2022年8月22日 8時) (レス) id: c69b6ce437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トワ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/19750206is1/
作成日時：2022年7月6日 12時
