すのはきょうもがんばる！

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なんやかんやで帰ってきて、お風呂に入り、舘様特製のご飯も食べて。
寝る前のトイレもついて行き、今日も寝室へ向かう。

寝る時間なので、阿部ちゃんのお部屋で毎日恒例の読み聞かせタイム。

阿部ちゃんが甘えたムードなときはなんでもめめ〜！なのに、これだけは何故かめめじゃなく俺に任されている。

「じゃあ好きなの取ってきてくーだーさい！」
「は〜い」

阿部ちゃんの勉強机の隣に置いてある、絵本のラックから好きなものを取ってきてもらう。めめが選ぶと全肯定なのに、俺が選ぶと大抵拒否されるからね笑


「あれ？阿部ちゃん、新しいのにしなくていいの？」


今日買ってきた難しい辞書を持ってくるかと思いきや、持ってきたのはうさぎがおねんねを頑張るパペット付きの絵本。
(ちなみにこれは阿部ちゃんのお気に入りだ)

「…………」

急に静かになったので心配になり、俯いてる阿部ちゃんの顔を覗き込もうとすると、手でやんわりと押される。

「…………あべちゃーん？」

「……から、」
「ん、聞こえなかった…もう一回言って？」


「あのぉ、！これのうさちゃんじゃないとねんねできないからぁ…！！///」

バッッ！と勢いよくあげた阿部ちゃんの顔はりんごのように赤くなっており、目は涙でうるうる。

…………この絵本のうさちゃんじゃないとねんねできない、？


「ぶふぉぉっっ！！！！！」
「げほっ、！！ごほ、」

まって、破壊力がすごすぎる。阿部ちゃんの言葉を理解した瞬間、空気で溺れてしまった。咳が止まらない。

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