群青のヒロイン (ページ37)

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37.中学時代ページ37

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永瀬廉side

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「…A？Aだよね！久しぶり！！」

二人はどうやら知り合いのようで、エナメルバッグを持った部活女子って感じの子がAに笑顔を向ける。

俺は居たら邪魔やろうか。

そう思い、前出しにでも行こうとレジを離れようとしたが

すこし様子のおかしいA。

「っ…あ、えっと、久しぶりー！中学の卒業以来？だっけ？」

「だね！A変わってないねー」

「そっちこそ…相変わらずバレー続けてるんだ」

「うん。…高校でも、Aとバレーしたかったなぁ」

「はは…」

へぇ。こいつバレーとかしよったんや。

かなり意外やな。

なんで高校でも続けんかったんや？

「左足、まだ治ってないの？」

「っ…え」

「うちのエースだったのにね」

「まぁ、昔のことだしさー！はは、また連絡してよ！」

「うん！話せてよかった！またね！」

左足…？

もしかしてアレか？怪我してしまってスポーツ続けられんようなったとか。

「…バレーしとったんや。すごいやん。エースって」

いつもと明らかに様子の違うAに何か声を掛けようとしたが、すぐに遮られた。

「――…昔の話です。」

「え、あ…そうか」

何も言えなくなった。

Aは見たことも無いような顔で俯く。

「…先輩！私トイレ掃除行ってきますね！」

…明らかに、空元気やん。