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24.パインアメ ページ24
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蘭「……パインアメ」
――…”もしこれからシンドイことあったら、俺にこの飴ちょーだい?”
Aと出会った頃、俺がAに渡したアメだ。
竜胆「Aちゃん、兄ちゃんに消えろって言われた後、これを俺に渡してきて
”これを蘭くんに渡してください”って。」
蘭「…りんどう」
竜胆「まだ間に合う。アイツんとこ行けよ。」
蘭「オレ、アイツに…消えろとか、うぜぇとか…どうしよう竜胆。俺さ…」
俺アイツに好きだって言ったこと、あったっけ。
色んなSOSはあったのに、なんで何もしてやれなかったんだ。
竜胆「とりあえずその女くせぇ体洗って来いよ。」
俺は竜胆に言われるままシャワーを浴びて、濡れた髪をそのまま一つに結び家を出た。
向かう先はアイツの家。
まだ雪合戦も、こたつでみかんも、イルミネーションも、
何もかもしてやれてない。
無様な姿でもいい。ガキくさくてもいい。
誰かのためではなく、自分のためでもなく、
何かひとつ、アイツの心に残したい。
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作者名:平 | 作成日時:2021年11月24日 14時