27.大バカ者 ページ28
「うわ、すごいクマ。」
トイレの鏡を見るなりげんなりする。こんなに疲れた顔のＪＫ、どこに居るのやら。
いや、ここに居るんだけどさ。
暁「奄三、何してんだ。行くぞ」
「あーうん」
言われるがままに廊下に出て歩いていると、暁が顔を覗きこんできた。
暁「お前、クマすげーな」
「…私もさっき鏡見て絶句してたとこ。」
暁「目も充血してね？」
「目薬指しとく。次はHiHiJetsだよね」
暁「おう。多分いま皆練習中」
「そっか。なんか久しぶりな気がするなぁ」
あの騒動があったあと、私はてっきりHiHiJetsの担当を外されると思っていた。
きっと、ジャニーさんならそうしていただろう。
けれど今は違う。もう今までのジャニーズ事務所ではない。
猪狩「てゆーかさ、AはSixTONESに就くんじゃねーの」
「！！」
HiHiJetsの練習室のドアを開けようとしたとき、そんな言葉が聞こえてきた。
暁が私の手を止める。
猪狩「ヘッドハンティングの噂、俺も聞いたけどさ、Aがジャニーズ事務所を離れるとは思えない」
井上「でもジャニーさんもう居ないんだよ？Aがどう考えてるかとか俺等わかんないじゃん」
高橋「A、最近俺達の練習にも顔出してないしな」
猪狩「はしもっちゃん達はどう思う？」
作間「…学校も、Aずっと来てない。」
橋本「俺は…」
井上「てかそもそも二人があんな事起こしたからAも愛想尽かしたんじゃない。」
猪狩「瑞稀くん…―」
井上「――だってそうだろ。あの事件以来A見なくなったし。他に事務所に行ってもおかしくないでしょ」
私は暁の手を振り払い、思い切り扉を開けた。
はぁ、もう。どれだけ私は信用されてないんだ。
私の顔を見て驚いた様子を見せた後、全員が気まずそうに俯いた。
「…全員こっち向いて」
強めの口調で言えば、おずおずと私を見上げた。
私は息を吸い込んで、思いっきり叫んだ。
「この大バカ者!!!そんなこと話し合ってる暇があるんなら練習しろ!!!」
目をぱちくりとさせる皆を無視して私は続けた。
「ジャニーさんが死んだから何？だからって私が他の事務所に行くわけないじゃん！？
たしかに二人はこの大事なときに馬鹿なことしてくれたと思ったけど！！
だからって見捨てたりしない！どんだけ馬鹿でも、私はその馬鹿を育てるためにここにいるんでしょーが！！ていうか今更ジャニーズ事務所以外で仕事なんてありえないし！」
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naaaa(プロフ) - ありがとうございます！！！リクエストに答えていただいてとても嬉しいです！瑞稀くんとの傷だらけのシーン大好きだったのでまた見れて嬉しいです！続きも気になります。これからもしおさんのペースで頑張ってください。 (2020年3月27日 21時) (
レス) id: e304a8e434 (このIDを非表示/違反報告)
ふかきょん - 一番最初のシリーズから拝見しています、更新楽しみにしてます！ (2020年3月17日 15時) (レス) id: fbb0432563 (このIDを非表示/違反報告)
しろちゃん(プロフ) - Mr.KING時代から見てたので復活とても嬉しいです！HiHiの時に学校の友達に制服をいじられてHIBメンバーが戸惑ってるのが大好きだったのでキンプリVer.も見たいです！これからもずっとずっと大好きです！しおさんのスピードで頑張ってください！ (2020年3月6日 12時) (レス) id: 866c2b5330 (このIDを非表示/違反報告)
maaaarin(プロフ) - 初めてこのお話を読ませて頂きました！ぜひ前に連載されていたビジネス少女のお話も読みたいです。よかったら載せてもらうことは可能でしょうか？ (2020年3月3日 18時) (レス) id: ccb8a20b1f (このIDを非表示/違反報告)
めろん - ビジネス少女の復活とっても嬉しいです！KINGの時の最初のお話からずっと大好きな作品です！！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月1日 23時) (レス) id: c07d759168 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しお
| 作成日時：2019年4月17日 19時
