19.編入 ページ19
.
その日の放課後は担任に呼ばれ、学校のことや野外活動のことなどを話し合い、
結局、18時の練習にはぎりぎりだった。
私は着替える暇もなく、学校を出るなりタクシーと電車を乗り継ぎ、
それでも18時を数分過ぎてしまった。
「ごめん遅くなった！」
練習室のドアを思い切り開き、遅刻を謝罪。
すると、きょとんとした顔をさせている四人。
まるで昼間の作間のようだ。
一方作間はというと、「やっと来た！」といった様子で立ち上がり
私の肩をがしりと掴んだ。
作間「どういうこと？なんでうちの学校いるの？いやていうかまず――」
いつもは冷静に物事を分析できる作間が、めずらしく戸惑っていた。
やっぱりこれは説明の必要がありそうだ。
「わかったから！ちゃんと話すから一旦落ち着いて！」
そういえば、少しだけ納得したように私から手を離す。
すると今度は瑞稀達が私に質問を投げかけてきた。
瑞稀「ねぇ、それって…城西の制服？」
涼「Aって堀越だっただろ。俺らと一緒の学校だったじゃん！」
「あーうん。それなんだけど。」
私は順を追って説明した。
要するにこうだ。
私は本来ならば現在高校３年生であるはずなのだが、
仕事の都合で半年近く海外に居て、
休学中だった堀越は留年。
ジャニー社長がコネを使って進学させてあげると言ってくれたが、
学校に行っていないのに進学というのは、私がどうも気に入らない。
だが、このまま一つ年下の人と一緒に…というのは気が引ける。
そういうと、ジャニー社長は新しい提案を出してきた。
「じゃあ他の高校に編入しちゃいなよ。城西とかどう？立地条件もいいんじゃない？」
なるほど。その手があったか。
わたしはその提案に乗り、まぁ結局は社長のコネとやらを使い編入させてもらったということだ。
作間「だからCSクラスに来たのか…」
瑞稀「相変わらず常識的な考え方を吹っ飛ばした提案だよね」
涼「すっげぇな！」
優斗「え、てことはさ、作間とAって、」
瑞稀「はぁ！？同じクラスじゃん！」
涼「はぁーまじかよ」
優斗「えなんではしもっちゃんと瑞稀ちょっと嫌そうなの」
「はいこの話終了！もう18時過ぎてるから練習始めるよ！」
瑞稀「遅刻した奴に言われたくねー」
「ごめんて、」
涼「瑞稀わかりやすいな」
瑞稀「黙れまじ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 744人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
naaaa(プロフ) - ありがとうございます！！！リクエストに答えていただいてとても嬉しいです！瑞稀くんとの傷だらけのシーン大好きだったのでまた見れて嬉しいです！続きも気になります。これからもしおさんのペースで頑張ってください。 (2020年3月27日 21時) (
レス) id: e304a8e434 (このIDを非表示/違反報告)
ふかきょん - 一番最初のシリーズから拝見しています、更新楽しみにしてます！ (2020年3月17日 15時) (レス) id: fbb0432563 (このIDを非表示/違反報告)
しろちゃん(プロフ) - Mr.KING時代から見てたので復活とても嬉しいです！HiHiの時に学校の友達に制服をいじられてHIBメンバーが戸惑ってるのが大好きだったのでキンプリVer.も見たいです！これからもずっとずっと大好きです！しおさんのスピードで頑張ってください！ (2020年3月6日 12時) (レス) id: 866c2b5330 (このIDを非表示/違反報告)
maaaarin(プロフ) - 初めてこのお話を読ませて頂きました！ぜひ前に連載されていたビジネス少女のお話も読みたいです。よかったら載せてもらうことは可能でしょうか？ (2020年3月3日 18時) (レス) id: ccb8a20b1f (このIDを非表示/違反報告)
めろん - ビジネス少女の復活とっても嬉しいです！KINGの時の最初のお話からずっと大好きな作品です！！これからも楽しみにしてます。 (2020年3月1日 23時) (レス) id: c07d759168 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しお
| 作成日時：2019年4月17日 19時
