ビジネス少女

12.相変わらず ページ12

「…岩橋と、永瀬？」


瑞稀には目もくれず、後ろに居る二人を凝視。

瑞稀は私の頭から手を離し、後ろを振りむく。


廉「なんやA!お前いつぶりなん！」

玄樹「帰ってきてたんなら連絡ぐらいしなよ」


King＆Princeのメンバーである二人がいた。

二人に気付いた新人たちは、ほんの少しどよめきを起こす。



だが永瀬はそんなの気にせず、私の存在を確かめるように両手で私の頬を寄せて揺らす。

こうされるのも、いつぶりだろう。



暁「やっぱ来ると思ったよ。」


”やっぱり”とはどういう意味だろう。

疑問符を頭に浮かべていれば、察した暁が説明をする。



暁「キンプリがさっきまで近くで撮影あったからこっち呼んだんだよ。”Aが帰ってきてる”て言って」


「え、撮影って…岩橋は今活動休止中じゃん」

玄樹「暁から連絡あってきた。」

「わざわざ！？」

廉「ちょいA！もっとこっち来いって、何なん急に休暇とか言っておらんくなってさぁ！」



永瀬の言葉に、私は目をそらし苦笑いを浮かべる。

…まだ、伝えられてないのか。



玄樹「いま、他のみんなもこっち来てるから。」

「そっか」


.

瑞稀「ちょっと、俺等忘れられてない？」

玄樹「ごめん瑞稀、ちょっとAかりるね」

「え、いや私これからお昼食べるんだけど…」

廉「午後の段取り確認、14時からやろ？ちょっとは付き合えや」



相変わらず強引な人たちだ。

今までどれだけ振り回されてきたことやら。


「ちょ、まってまって」


私の手を引く永瀬についていけず転びそうになると、
永瀬は私を軽々と救い上げ「はい回収〜」と、有無を言わさず持ち上げられた。


.


「もう！下ろしてよ！」


廉「玄樹、いつものとこでいいよな？」

玄樹「あそこしかないねー」

廉「決まりやな」



「聞いてる二人とも！？」



.

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