帝王彼氏は甘えたい (ページ1)

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帝王彼氏は甘えたいページ1

土曜日の朝。
泊まりに来ている彼氏(帝王)、
瑞稀と出かけようと起こしにきた。

が、しかし。
声をかけても揺さぶっても
全く起きる気配はなし。

｢…寝顔かわいい(笑)｣

あまりにもかわいくて
瑞稀に内緒でおでこにそっとキスをした。

まだ寝かせてあげようかな？と
部屋を出ていこうとした時。

『…(ぐいっ)』

無言で瑞稀に腕を引っ張られた。
ん？瑞稀？？？

｢いつから起きてたの…！？｣
『…起きたらAにキスされた』

まさかバレてるなんて思わなかった…
はずかしすぎる！！

｢もー！いいから起きてー！！｣
『Aがキスしてくれたら起きる』
｢さっきしたじゃん(笑)｣
『ばーか、口にだよ。
さっきのはおでこだろ。』

ムリです、ムリですよ瑞稀さん。
起きてくれないなら作戦を…
いくら瑞稀でもこれなら！

｢あーあ、出かけようと思ったのにー！
じゃ、はしもっちゃん誘う！｣
『は？』

なんかガチのトーンでキレてる…！？

｢はしもっちゃん誘うから寝てていいよー｣
『あっそ。(ぷいっ)』

え、ぷいって…
ひょっとして甘えたかったの！？
いつもの帝王瑞稀はどこへ…

｢ねー瑞稀ー｣
『なんだよ…』

かなり不機嫌顔な瑞稀に
そっとキスをした。

『…！？』

自分から言っておいて何で照れてるの(笑)

『はぁ…眠い…』

顔を真っ赤にしながら起き上がる瑞稀。

｢かわい…｣
『は？』

すいません、すいませんでした！！
もうキレないで…！！

『で？』
｢え…で？｣
『どこ行くのって』

映画に誘おうかと思ってたけど…

｢もういーの！！
今日は家でゆっくりしよ？｣
『…ん。』

瑞稀とゆっくりするのもいいかな、
そう思った土曜日の朝。

__その後…
『はしもっちゃん誘うのはやめろよ。』
｢えー？どうしよっかなー(笑)｣
『まじでやめろ…』
｢瑞稀が起きてたらね？｣
『じゃあ起きるわ…。』

今日は帝王らしくない瑞稀でした(笑)