【2j3j】だから護らせろって言ってんでしょうが！

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「ま、一ヶ月経つ頃には零も気づいた。これ逃げられないやつだって。でね、零は考えたの。魔を引き寄せてしまうそれをどうにかすることができないならせめて一緒にいる人に被害が及ばないように結界をはれるようになればいいと。自分に何もできなくてもせめて三人が来るまでみんなを零が守れるように」


＞零ちゃん……
＞でもさっき治癒師は治すことしかできないって


「習ってないからね。習えば小さい範囲ならできるかなって思ったんだけど。弦月ほどの結界をはるには八年、甲斐田くらいの壁でも四年必要なんだよね。そんな時間かけてはいられない。何より長尾たちにばれたらそんなことしなくていいって言われちゃう。だからね、桜魔の国ではやっちゃいけないとされてることをやっちゃったんだよね」


＞合法だけにしとけと……
＞違法行為か
＞なにしたの……？


「え、このコメント欄裏社会で生きてる人しかおらんの？違うよ、神に祈ったの」


＞神……？
＞それは普通のことじゃ……


「こっちの世界では神様ってすごく遠いかもしれないけど桜魔の国は神様との距離も近いんだ。だから神様に祈ると叶ってしまうんだよね。叶うことはいいことだよ。でもさ代償もないのに願いが叶うなんてそんな都合のいいことが起こるはずないんだ。神に祈ると何が起こるかわからないの。零はそれを覚悟して神に祈った。たまたまそれに反応してくれたのが弦月が仲良くしてて私たちもちょっとご加護をもらってた神様だったんだけどね」


＞え、大丈夫なの？
＞代償って……


「その神様の気分にもよる。命と引き換えだったりもするし。零の時は桜魔の国の平和に今まで以上に貢献すること。要は今まではVΔLZでしか前線に行ってなかったけどそうじゃなくてもっと前線に出なさいってことね。んで、もう一つがこっちの世界の平和にも積極的に貢献すること。要は今までは見て見ぬふりをしてきた魔に対して積極的に対応しなさいってこと。そして最後が、私の命が尽きた後神様の傍にいること」


＞え？
＞つきた、あと？

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