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貴「疑ってるわけじゃない。信じてるんです。けど、どうしても怖くて。」
白「僕が言うのもなんだけど、あいつは多分、そんなことするやつじゃないよ。」
貴「うん」
白「ホントは内緒なんだけどね、あいつ優季がいないとき僕でも見てられないくらいヤバかったんだよ。」
貴「え？」
白「もう魂抜けてますって感じ」
貴「うそ…」
白「仕事でもしょっちゅうミスするし、酷いときにはベロベロに酔うくらいに酒飲んでたよ。」
貴「鬼灯が？」
白「ね、だからあいつはそれだけ優季が大事なんだよ。」
貴「そっ…か」
白「でも、その態度は許せないな。優季、あいつに愛想が尽きたらいつでも僕のところへおいで。」
貴「ふふっ冗談やめてください」
白「えー冗談じゃないよ」
貴「ありがとう」
白「ううん。またなにかあったらここにおいで」
貴「うん」
ーーーー
自分の家に帰った
貴「ただいま」
中は電気がついていなかった
貴「(まだ、帰ってないのかな)」
電気をつけると
鬼「…」
貴「(ビクッ」
椅子に無言で座っている鬼灯がいた
貴「(びっくりした…まったく気配がない…)」
鬼「…」
貴「…鬼灯？」
鬼「…」
貴「鬼灯！」
鬼「！」
貴「帰ってたんなら電気つければいいじゃないですか。」
鬼「…優季」
貴「な、なんですか？」
スッと近づくと抱き締めてきた
貴「どうしたんですか？」
鬼「すみませんでした」
貴「え…」
鬼「今日はあんな態度をとってしまって」
貴「気にしてませんよ」
鬼「どんな方でも大切なお客様なので…」
貴「(うん。わかってる。鬼灯が地獄のために一生懸命働いていること。でも、私は大切じゃないのかな…あ、なに考えてるんだろ…ダメだなぁどんどん欲張りになってる。元に戻さないと)」
鬼「優季」
名前を呼びそっとキスをした
鬼「本当にすみません。ですが、貴方のことを嫌いになったわけじゃないんです。」
貴「大丈夫です。わかってますから」
鬼「今日は無理をいってこっちに帰らせてもらいました。明日からは私はむこうに泊まることになると思います。」
貴「ゆき様？」
鬼「そうですね…お願いだと」
貴「そうですか…」
鬼「ゆき様も仕事を手伝ってくれるそうなので、内容を教えてあげてください。」
貴「わかりました」
鬼「では、明日は忙しくなります。早めに休みましょう。」
貴「うん…」
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作者名：悪魔 | 作成日時：2018年4月28日 4時
