百十七件目 ページ14
貴「ハッ」
暫くすると、自分の周りには悪魔はいなくなっていた
貴「ふぅ…っ！」
息を吐いた瞬間、何者かが攻撃してきた
その人物の方を見ると
貴「リ…リリスさん」
リリス「はぁ〜い。優季」
貴「ッ…」
顔を歪めながら、刀を構える
リリス「斬っていいわよ、優季」
貴「！？」
リリス「私は…こんなの初めての気持ちなんだけど、貴方を傷つけることができない。さっきもわざと外したの。」
貴「…できません…」
リリス「いいの？今は敵なのよ？それに、貴方の地獄が消えてしまうかもしれないわ。」
貴「！」
リリス「私の旦那は消したじゃない。できるわよ」
貴「！すみません………ごめんなさい…リリスさん。ごめんなさい…」
リリス「なに謝ってんの。こうなったからにはどうしようもないのよ。」
貴「…」
リリス「！なんでそんな顔するの？」
貴「私は、ここに戻ってきて沢山のものを沢山の人から貰った。友達と言ってくれたのもとても嬉しかった！もう嫌なの…失うのは…」
リリス「…私もよ。でも、感情的になってられないの。だから…」
貴「…で…リリス「優季！貴方はこの地獄を守らなくてはいけない！迷っていられないのよ！！」
貴「ッ…」
リリス「ね？私も辛いから…」
リリスは泣いていた
貴「あああああ！」
優季は叫び、リリスを斬った
リリスが倒れそうになるのを支えた
貴「リ…リリスさん…ご…めんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
リリス「しっかりして…ねぇ、最後に聞いていい？ずっと私と友達でいてくれる？」
貴「…あ、当たり前じゃん…ずっと友達だよ、リリス。」
リリス「…そう…あ…妲己にも叱られちゃうかしら？ふふっ優季…ありがとう(ニコッあ、あと幸せにね。」
リリスは綺麗に微笑み消えた
貴「…リリスにはかなわないなぁ………」
ーーーー
暫くして
貴「…行こう…白「優季！」
貴「白澤！？なぜここに…(桃太郎か！)」
白「(リリスちゃんの服…)そんなことよりっ怪我してるじゃん！！見せて！」
貴「そんな暇は…白「いいから！！！」
貴「はい…」
白澤に大急処置をしてもらった
白「なにがあったの！？」
貴「…EU地獄の悪魔達が襲ってきたんです。今、日本地獄の獄卒全員で応戦していますが…多くの犠牲者が…」
白「そっか…なら僕も戦う！」
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作者名：悪魔 | 作成日時：2018年4月28日 4時
