番外編~記憶~ ページ48
〜翌朝〜
鬼「では行きましょうか」
閻「鬼灯君、大丈夫なの?今から行くのって…」
鬼「閻魔大王、心配はいりません。あれはもう昔のことです。それに、優季の記憶が戻るかもしれないんです。」
閻「そうなの?でも無理はしないでね」
鬼「はい、わかっています」
「私達まで視察に連れて行ってくださるなんて、本当にいいんですか?」
鬼灯に近づく女獄卒数人
鬼「ええ。勉強に丁度いいでしょう(ニヤッ」
「そうですね〜」
女獄卒達は鬼灯から離れない
貴「はぁ…」
そんなこんなで出発をした
暫くして
鬼「つきました」←早いって言わないでね
「ここは?」
鬼「私と優季を殺した村人が磔になっている所です」
「えっ」
鬼「私達はもともと人間で、この村人達に身勝手な理由で生け贄にされ、殺されました。」
「そ、そうだったんですか…なんかすみません。辛かったでしょうに…なにかあれば私達に言ってくださいね。」
そう言い、さらに近づく女獄卒
鬼「(気味が悪いな…)ありがとうございます」
貴「この人達が私と鬼灯を殺した…?」
村人達の顔を見た瞬間、頭に激痛が走った
貴「ぐっ…」
閻「優季ちゃん!?」
倒れそうになるのを閻魔大王が支えた
鬼「優季!大丈夫ですか!?」
貴「あ、頭が痛い…」
思い出して…
貴「はッ…?」
あの憎い村人達…
貴「なに…」
鬼「どうしたんですか!?」
貴「ッッ…」
貴方は全て知っているのよ…
貴方は私なんだから…
貴「っ…(…そうだ…私はアイツらに殺された…苦しくて、悲しくて…でもそれは仕方のないことだった。みなしごで誰にも愛されていない私が生け贄になるのは仕方のないこと。でも…嘘でもいいから愛してほしかった!家族が欲しかった!頭を撫でてほしかった!そんな時、男の子が声をかけてくれた。丁…私の家族…丁だけは助けたかった…私が、私が守ってあげられなかったんだ…ごめんね…丁…)」
…思い出したのね
よかった…
これで私も貴方の中に戻れるわ…
消える前に最後のお願い、丁を…いえ、鬼灯を今度こそ幸せにしてあげて
私の最後の願い…と、言いたいけど貴方はもうすぐ
ーーー。
貴「え…」
だから、このあと貴方がどうするかは貴方が決めること
私は貴方の中から見守っているわ
優季…鬼灯をよろしくね
貴「…」
鬼「優季!大丈夫ですか!!」
貴「丁…」
鬼「!思い出したんですね…?」
貴「うん…全部思い出した」
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作者名:優季 | 作成日時:2018年1月30日 15時