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九十一件目 ページ19

鬼「ご無沙汰しております」

一寸法師「そちらの女性は?」

貴「閻魔大王第二補佐官の優季と申します」

一寸法師「///は、初めまして!(綺麗な人だ〜)」

貴「はい、よろしくお願いします(ニコッ」

一寸法師「あ…鬼「あと、私の彼女なのでくれぐれも、くれぐれも手出しはしないよう…お願いしますよ?」

一寸法師「は、はい!!」

貴「?」

一寸法師「あ、そうだ。あんたは鬼のトップだろ?打出の小槌知らない?」

鬼「打出の小槌?」

一寸法師「俺達の死後、地獄に回収されたって聞いて…それっきり。」

鬼「…まぁ確かに、あの手の不思議道具が人の手に渡るとろくな事がないので、なるべく回収するようにしていますね。現世に残る物もありますけど。」

一寸法師「はぁ…なにか小さくなれる道具はないの?」

貴「そんなに小さくなりたいんですか?」

鬼「あ、ではいっそ上と下から圧をかけて一寸に戻すというのは?」

貴「(うん、怖い)」

一寸法師も想像したようで

一寸法師「圧やめいっ!それじゃ新しい服作らなきゃいけないだろうが!」

貴「(そこっ!?)」

鬼「では巨人の国へ行って、形だけでも一寸に戻るというのは?」

一寸法師「どこにあんだよ、その国はよ!!」

ベイビーズ「こんなに怒りっぽい一寸法師やだ。ヒーローじゃない!!」

シロ「こらっ静かにしなさい!」

一寸法師「うるせっーー!!」

一寸法師がキレて、斧を振り回した

そこに、辛子の案内で桃太郎がちょうど漢方に使う薬を探しに来ていた

斧が桃太郎にむかって行く…

すんでの所で、鬼灯・優季・辛子の三人が止めた

桃「なにが…?」

鬼「あ、ちょうどいいところに」

それから、暫く桃太郎と意気投合して話していた一寸法師+辛子

桃「いや〜でも、鬼退治で有名な俺達が揃って鬼の世話になるとはな。」

辛子「私は鬼退治じゃないですけどね」

一寸法師「ああ…カチカチ山の狸退治か…」

それを遠くから眺めていた鬼灯達は…

鬼+貴「あ」

案の定辛子は大暴れ

鬼「要は、同じ境遇の友人がいなくて寂しかったんですよ。」

貴「そうですね」

シロ「止めなくていいの!?冷静にコメント言ってていい状況なの!?」

鬼+貴「いいんですよ。しばらく経ったら治まりますから。」

シロ「………ところで、打出の小槌は実際どこへいったの?」

鬼「それは…閻魔大王がうっかり尻の下に敷いて、壊しちゃったんです。」

シロ/貴「はぁ………」

九十二件目~お山の泥沼姉妹~→←九十件目~一寸だった法師~



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作者名:優季 | 作成日時:2018年1月30日 15時

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