すれ違い兄弟【明星スバル】 (ページ8)

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信じること７ページ8

こいつは私の苦しみを全く分かっていない。

なんで殺人鬼を信じるのさ

こんなに楽しそうな仲間に囲まれてしばらく生活してるんだもん、当たり前か。
人を信じる幸せが麻痺しちゃうのかな？

「あなたの見てきた明星と私が知っている明星は随分と違うようだけど」

「あいつは私とお母さんを捨てたからね？」

「そんなことっ！」

「母親の違う明星の子供が二人もいる時点でそれは嘘じゃない。私が明星の子供なのも本当だからね？うちのお母さんと明星がキスしてる写真とか、明星ヒバルの履歴書とか。タンスの奥の方に閉まってあったから。」

これも本当。

説明する時にお婆ちゃんが引っ張り出してきたんだよね。

私から何もかも奪ったやつの真実が分かった瞬間。
私は目の前にいるお婆ちゃんでさえ信じられなくなったよ。

「なんでっ、それだけじゃ君のお母さんが父さんに殺されたとは言えない！信じてあげようよっ！」