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信じること22 ページ23

「失礼しまぁす」

「いらっしゃい、誰かと思ったら転校生のAちゃんだね、、もしかして入部希望かい?」

物腰が柔らかく、それでいて何か強烈なオーラを放っている男の人が近づいてきた

「あ、、はい」

「ふふ、嬉しいね。僕は天祥院英智、紅茶部部長で生徒会長も務めているよ」

生徒会長、、

確かに生徒会長っぽい雰囲気は出ている

「創くん、Aちゃんにお茶を入れてあげて?凛月くんも歓迎してあげよう」

「あ、はい!」


「あ、これお菓子です」

満員の中でやっと見つけたチョコビスケットを渡す

「あぁ、ありがとう」



創と呼ばれた可愛らしい男の子は高そうな食器棚から高そうなティーカップを取り出し、慣れた手つきで高そうな匂いのするお茶を入れた

「ふわぁ、転校生?あぁ、、あの転校生、、」


部屋の隅で寝ていた男の子がアイマスクを外してこちらを見る

ネクタイが同じ色だ。B組だろうか

「ま、俺は殺人鬼だろうが何だろうが静かであればいいんだけどねぇ、、」

そう言ってまた先程の体制に戻る


「まぁ、凛月くんも自称吸血鬼だしね」

「自称吸血鬼?」

「でも、時々血吸われます〜♪」

笑顔で言われると少し怖い


「どうぞ♪」

「ありがとう、、」

ティーカップを口に近づけると、上品な香りが鼻腔をくすぐった

ふぅーと息を吹きかけ、一口飲む


「えっとぉ、、美味しいです」

紅茶はあまり飲まないので、他と比べることは出来ないが、身体の中からぽかぽかと温まっている気がする

「良かったです!」

「良かったよ、明日、入部届けを僕か先生に出しておいてね」

「はーい、、失礼しました」



「えっちゃん」

「なんだい?」

「あいつは今、、何色なんだろうね」




「さぁ、、灰色辺りじゃないかな」

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作者名:pomme Soleil | 作成日時:2018年1月8日 22時

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