Dream！-神妖人推奨委員会- (ページ47)

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　　　Part7□ ページ47

社は静かだ。
だけど夜は怖い

木の葉はざわめき
獣はうなる

月日が少しだけ過ぎると
この家に誰かいることに気づいた

角が生えている
鬼？

比名子「鬼さん？なの？」

酒吞童子「しゃべりかくんな、人間は嫌いだ。
それにここは俺の住処なんだよ。
後は俺は鬼じゃねえ。」

比名子「鬼じゃないって・・・角生えてんじゃん」

この鬼が先に住んでたなら
私はここから出ていこうかな

そう思ってたけど
なかなかその気にはなれなかった

そしてある日

彼が寝ている屋根の横におにぎりを二つ置いてみた

酒吞童子「なんだよ・・・これ・・・」

当然鬼は食べてくれなかった
毎日おいてみたけど私が屋根に上ってみれば固まったおにぎりが乗ってた

でも私はなんか面白くなった

そんでついに
屋根の上で私も寝ることにした

翌朝

酒吞童子「おいガキ、そろそろいい加減にしろよぉ～。・・・」

ずっと固い口調だった酒吞童子の口調がやわらかい鉛口調になってきた

比名子「ねえ、あなたは

ひとりぼっちなの？」

酒吞童子「しらねぇよ～ひとりが気楽なだけだぁ～」

するとある日のことだった

響華「比名子ぉ久しぶり」

変な笑みをうかべて響華がやってきた

比名子「響華！」

笑いながら響華のところへ走っていく

ザシュッ

一瞬のことで何が起きたのかわからなかった
響華の周りの地面が真っ赤に染まっていく

軍隊だ。政府の軍隊が響華の心臓を貫いたのだ

比名子「いやあああああああああああああああああああ！」

悲しみというより恐怖が押し寄せてくる

比名子「なんで・・・どうして・・・

どうして私たちがこんな目にあわなきゃいけないの！」

そんな声で叫んだ
政府の軍隊はそんな声も聴かず
私に刀を向けてくる

比名子「！」

ぎゅっとめをつむった
もうだめかと思った

するとバキンバキンバキン

目を開けると鉄の刀がばらばらに地面に散っているのがみえた

酒吞童子「お前らぁ～、政府かなんかしらねぇが・・
とりあえず

人間は死ね」

そういうと爪で軍隊を引き裂いた

痛い悲鳴が霊町に響いた

赤い血の塊がそこら中に落ちた

気持ち悪くて嘔吐物がおしあげてきたが
なぜかうれしさがあった。

酒吞童子「・・勘違いすんなよぉ比名子、別にお前を助けたわけじゃない」

比名子「・・・ううん！違う！」