手がかり ページ41
A「…解らない。」
手を目から退けて、首を振った。
森「解らない…とは？」
A「地図じゃなかった。異能空間の影響なのかな。…全く見た事の無い所。彼岸花が咲き誇ってて、真っ暗で、灯籠の列に挟まれた道。
……死んだ昔の知人に似た影も見た。」
森「うーん……手がかりは無し、か。
…いや、若しかすると……非現実的だけど、其の異能空間は冥界に近いのかな…そう考えればAちゃんの知人が其処に居ても可笑しくは無い。」
誰もに忘れ去られた時が本当の死、とも言うからね。と付け足す。
森「呑まれた後、消え去っていく其の人への記憶…繋がっている様にも見えなくは無いけど…」
A「…彼の人の事を私は忘れてない」
森「そう、其処なんだ。可笑しいよね。」
中也「…若し其処が冥界だとして、"渦に呑み込まれた者"は記憶から消され、普通に死んで冥界へ行った者は記憶から消えない…こう考えるのはどうでしょう？」
森「…若しかするとね。」
静寂が続く。
A「…もう１つ調査する方法が。」
あまり使いたくは無かったけどやむを得ないからね、と呟いて息を吐く。
中也「…危険なのか？」
心配そうにAを見る中也と目を合わせる。
A「危険ではないよ。…でも若しかしたらもう１つ命が消えるかもしれない」
森「…構わないよ。此れだけ大規模な異能事件だ。ヨコハマ全体の人が死ぬよりかはよっぽど善い。説明して呉れ。」
其の言葉に、Aは深呼吸をしてから話し始めた。
A「…此れを使うなら、猫よりも人間の方が高確率で結果を得られるのと、私への負担が少ない。…其の代わり、使われた人は死ぬかもしれないけど。」
中也「…負担……」
A「そう、魂を操るから、猫とかだと怨まれて呪われるかも知れないからね。」
まぁその時はその時で誰かに呪いを肩代わりしてもらえば良いだけの話なんだけどね、と苦笑すると、中也に「止めとけ」と止められた。
森「じゃあ使える人を探してこよう。確か拷 問部屋に居た気がするけど」
A「OK、紅葉姐さんに頼んで来る！」
首領室のドアを勢いよく開け、中也を部屋に置いたままエレベーターに乗って行ってしまう。
中也「…首領、置いていかれた気がします」
森「大丈夫だよ、きっと」
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無神氷狐龍��(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！外に出れなくて暇なので更新スピード上げれるかなぁと思います(о・ω・о) (2020年4月13日 19時) (
レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 池田屋の高速槍のところが好きです！これからも更新頑張ってください(^-^)ゝ゛ (2020年4月13日 18時) (レス) id: 720c3d5113 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - ガールガールさん» 外行ってくるからよろしく☆ｷﾗﾝｯですからねwww (2019年6月20日 22時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - kuroさん» 頑張りますよっ！！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - Earthさん» はい！頑張りますね！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
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