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「…でね解る?!それが面白いの!!」


…先ほどの涙はどこへ行ったのやら。


彼女…花澤さんは私の背中をばしばしと叩きながら、大声で笑う。


花澤さんは、私が予想しているよりもかなり喋る系女子だった。


私は彼女とあまり話したことがなくて…いつも彼女を遠巻きに見ているだけだった。


だから、桜子って名前から連想できるようにふわふわした子かと思ってたんだけど…


『何か暗いよね。何か喋って気を紛らわそ?』という花澤さんの一声で、おしゃべりの展開になって…よく喋る喋る。


今じゃ彼女の話しについて行くのが精一杯で、必死に相槌を打っているところだ。


「なんかこう“ばー!”ってなってるところが好きで好きで…」


「ねぇ…花澤さん。一つ聞いていいかな?花澤さんが荒谷君を見つけたとき、彼はもう死んでたの?」


気づけば私からはそんな言葉が漏れていた。


荒谷君の死体を見たときに少し気になって、聞こうって思ってたけど彼女のことを配慮して聞かなかったこと。


ヤバイ、と思ってハッとしたときにはもう遅かった。


花澤さんはおしゃべりを止め、目を大きく見開き…俯いた。


「…うん。荒谷はもう死んでた。脈がなくて、息してなくて。冷たかったよ」


彼女は掠れる声で…しかし1語1語聞き取れるようなくらいの声で言った。


しまった…やっぱり聞いちゃいけなかったかな。


でも、そんな不安とももうお別れだ。


かなり歩き進めていき、数メートル先に扉が見える。


あれが廊下に繋がってるのか部屋に繋がっているのかは解らないけど、誰かしらいるんじゃないか。


少しペースを速めて、前を歩く。


人数が多い方が不安も少ないしね…まぁ、ユンが現れたときは別だけど。


「花澤さん、あそこにドアが見えるでしょ?あそこ開けてみようよ。誰かしらいるはず――」


私がそう言って、彼女の方を振り向いたとき。


ドッ、と言う衝撃が全身に走った。

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設定タグ:復讐 , ホラー , 幽閉   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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セトマリ - 私的には、ツキヒコと薊さんが好きです!幸せになりつつあったのに…… マリーには、幸せになって欲しいです (2014年8月20日 4時) (レス) id: 6f8166006b (このIDを非表示/違反報告)
カノtoクロハLove→莉々(プロフ) - フュンフ ―funf―さん» ニセモノさん…。エネの恋ちょっと切ないけど、私は応援するぜ!! (2014年4月18日 19時) (レス) id: 9fab18750d (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - ウィードさん» コメ有り難う御座います!…ん、え?!スイマセン驚きすぎて二度見しました。ンマジですか…?!や、友人に1回言われたことあるけどでもそんな…!(スイマセン有頂天です  文章を褒めてくださるなんて…もう凄く嬉しいです!感無量です…!(*^_^*) (2014年4月18日 19時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - カノtoクロハLove→莉々さん» キドカノは人気ありますよね。僕も大好きです!でも一番はエネコノですかね…個人的にはw (2014年4月18日 19時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
ウィード - 小説家になれるんじゃないですか?文の書き方や作り方がスッゴい上手です!! (2014年4月16日 21時) (レス) id: 4f7fc97cb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フュンフ | 作成日時:2013年12月10日 18時

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