逃げろ。【ホラー】

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どうして、私のところだけなのだろうか…？


そんな疑問が、私の脳内をよぎる。


差出人は恐らく…ユン。


彼女は何らかの方法で、私にメールを送り付けたのだ。


もしかして、私がユンに反抗したからなのだろうか…？


それでこんなメールを送ってくるの…？


だとしても、どうして佐藤さんのだけなのだろうか。


先程鉄柱に潰された森川さんや…今こうしている間にも犠牲者は数を増しているはず。


それなのに、どうして彼女のだけ…


私は疑問に思い、画面をいじってみた。


すると…驚いたことに、メールにはまだ続きがあった。


空白がたっぷりあいた後、また別の文字か書き連ねられていて…とにかくは、前者の疑問は自分の中で解決することができた。


だけど…佐藤さんのだけを送ってくる意味が解らない…


「…あ。もしかしてさ、こういうことなんじゃないのかな？」


不意に、風露が人差し指を立てて言った。


「私たち、グループに分かれたでしょう？それをきっと、差出人は知っていて…

まぁグループの代表みたいなもの？この場合はAだけど…に送られているんじゃないかなぁ！？」


目を輝かせて意見した彼女に対し、２人からはおお…とか、確かにね、と言葉が漏れる。


…確かに、それも一理ある。


だけどそれは…絶対にない。


何故ならその意見に対する反意見が、もう既にこのメールに表されているからだ。


違う…違うんだよ、風露…。


私はそう言いたかったけど…言えなかった。


『佐藤真波、死亡。








＊









この謎が、あなたには解けるはず』






＊



優蓮ちゃんです。
色なしの、僕の絵クォリティーです。
どうでもいいですが、これでも一応美術部です。

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