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「珍しいな。お前から俺を呼び出すなど…借りパクしたエ○本でも返しに来たのか?…いや、あれを貸したのは坂本か……?」

うっとおしいほど長い黒髪を靡かせ、ある男が寂れた居酒屋へと入ってきた。

彼は過激派攘夷浪士のリーダー・桂 小太郎。
かの攘夷戦争に参加し、狂乱の貴公子と呼ばれた男である。

「お前かヤツにしか相談できねェ事柄なんだよ」

先に座って酒を飲んでいた男がふぅ…と息を吐き、顔を上げた。
ふさふさの銀髪が揺れる。

その男は先刻、日向の家にいた坂田 銀時だった。

「ヤツに聞けばよかろう」

くつくつと笑いながら、銀時のひとつ席を空けた右隣りに座る。
机に置かれたコップに銀時は酒を注いだ。
桂はそれを半分ほど飲みくだす。

「で、なんだ?俺に相談とは…」

喉を潤した桂が口を開いた。
ちょっと間を置いて、意を決したように銀時が言う。

「…先生に家族はいたか?」

「家族?」

彼の言う『先生』とはあの人のことだろう。
それは想像に容易い。
だが、彼の家族は…と聞かれると、

「悪いが、俺は聞いたことはないな…」



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いぬ(プロフ) - 大好きです!いや、もう本当に好きです。日向ちゃんの性格が可愛すぎるっ!これからも頑張って下さい! (2020年12月17日 6時) (レス) id: daed22b7fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吉良 x他1人 | 作成日時:2015年1月9日 18時

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