認められない ページ2
「お待たせしました。」
いつ見ても整っているピンガの横顔を眺めていると、私が注文したカクテルが眼の前に置かれる。
「…お前、俺のこと好きなのかよ?」
『…何故』
カイピリーニャが入ったグラスを片手で持って揺らしていると、ピンガから思わぬ疑問が飛んできたため、手の動きを止める。
「甘いモン好きじゃねえくせに俺の前ではカイピリーニャばっか飲むじゃねえか」
『…間違っていたときに恥ずかしいとは思わないの?』
急な問いかけに動揺しつつ、肯定とも否定とも取れるような言葉を返す。
「否定はしないのな」
『もし…そうだとしても言わない。
…組織内での恋愛は、任務に支障をきたす』
「ハン、今日はやけに饒舌なこって」
しまった、私の悪い癖だ。動揺すると口数が多くなってしまう。
その癖のせいでどうせ皆にもバレている。
今更任務に支障をきたすなどと言い訳を抜かす理由もないのにピンガのことが好きだとどうしても認められないのは、変なプライドが邪魔しているからなのだろうか。
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しん(プロフ) - ルビーさん» ルビーさん!嬉しい 励みになります!近頃は忙しくて更新をおろそかにしていましたが、ルビーさんを生かすためにも更新は頑張ります笑 (10月6日 2時) (レス) id: c13e6c412f (このIDを非表示/違反報告)
しん(プロフ) - 🐋さん» 返信遅れてすみません!励みになります〜🙌 もともと自己満で作った作品だったので更新を楽しみにしてくれている方ができてとってもびっくりで嬉しいです🫣更新頑張ります! (10月6日 2時) (レス) @page6 id: c13e6c412f (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - しんさーん!!!やばいくらい好きな作品になっちゃいました☆なので次のお話見たすぎて○にそう!お願いします! (10月1日 12時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
🐋 - 続きドキドキ😳この話好きです!続き更新してほしい! (8月10日 16時) (レス) @page6 id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しん | 作成日時:2023年5月8日 20時