夜闇興信所〜異界見聞録〜

青い足 その弐 ページ16

第五の怪:闇泥

何故この学校に現れるのか、全く解っていない謎の怪異で、学校中を徘徊する怪異の１つなのだが、稀にしか遭遇しないために余り知られていないが、この学校で１、２位を争うぐらい危険な怪異らしく見た目は普通の少年に見えるのだが、赤い目に黒い瞳、ぼろぼろの黒く汚れた衣服と半ズボンで、全身が黒と緑を織り混ぜた不気味な見た目をしており、人を見掛けると、ニコリと笑って近付いてくる。もし、その怪異に触られると黒と緑を織り混ぜたような泥になって死ぬと言われている。因みにこの怪異は、新月の夜にしか現れないという噂がある。

第六の怪:ブラックキーパー

黒いフードに黒いズボン、黒い面のような物をつけて、ボストンバッグを持っている謎の怪人のような怪異。主に図書室や美術室、理科室などで目撃されているのだが、どちらかというと人の味方の怪異で、呪文で呼び出すと無くした物(学校で無くした物限定)を見付けてくれたりするらしい。後、この学校で唯一、闇泥という怪異を追い払える存在で、どういった経緯なのかは不明なのだが、優しい死神同様子供好きの元教師という噂がたっている。

ここまで、話して一息ついた。どれも興味深い内容で、トイレの花子さんやこっくりさん、人面犬、等の知れ渡った怪談が１つもないのが新鮮なのかもしれない。ともかく、七不思議もあと１つの所まできた。普通の七不思議なら、七番目を知ると死ぬや怪奇現象が起こる等の噂があるのだが、どうやらこの学校にはそれが無いらしい。ここまでを聴いてその小学校に興味が出てきた。ついで、最後の１つを聞いてみたところ、言葉が出なかった。最後の１つ、七番目の怪異。


第七の怪:青い足

ある特定条件が揃うと出現する怪異。あの闇泥と１、２位を争う程の危険な怪異なのだが、職員室の教頭先生曰く、此方のがヤバイらしい。闇泥は主に生徒の前にしか現れないが、此方は生徒以外の人、教師陣や警備員、宿直の人、スポーツ少年団のコーチ、役員、教育委員会の人や保護者の前にでも現れると言われており、その小学校の職員全員も目撃している。他言無用らしく、タブーの存在として語り継がれているが、ついに生徒にも目撃者が出てしまい、もし青い足を見てしまい、近付いてしまうと連れていかれる、神隠しに合う、青い手が延びて喰われる等の噂があるのだが、何とこの青い足が出てくると10人に１人が発狂をしてしまうらしいのだが、江中さんの甥がそれの被害にあってしまったらしい

青い足 その参→←青い足 その壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す