ば ページ1
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私は頭の出来がどうにも良くないらしい。
それに気がついたのは、アルファベットの順番が中々覚えられなかった時
そして確信したのは、中学初めてのテストで40人クラスの40番目を位置付けられた時
自分では理解していたつもりなのに、結果として返ってきた点数は「あなた理解できてませんね？」という意味を表していた。
…理解、しているつもりだったのになぁ
今朝方返ってきた各々のテストの点数を見て、本日二度目のため息をつく。
人の3倍は勉強しないと周りには追いつくことができないと中学で悟った私は、高校初の定期テストにこれでもかと挑んだはずだったのに。返ってきた数字はあまりにも無慈悲だった。それは高2になった今でもおんなじだ。
『……いったい私はどれだけ頑張れば普通になれるんだろ、』
神にでも縋るような思いでその質問を誰もいない教室へぼそりと放った。
質問に答えられるような相手はいない。
そんなのは分かっていた。
シーン…と静まり返っている教室にいる一気に虚しい気持ちになる。
こんな無意味な問いかけをしている時間があったら勉強しろという圧さえ感じられた。
……帰ろう、次のテストまでになんとか間に合わせないと
家に帰ったらまた勉強かぁと肩を落としながら、肩掛けバッグに手を伸ばす。
すると、暖かい何かが私の手を覆った
びっくりしてその方向を見ると、………ふかざわくん？
軽く挨拶はするもののほとんど会話したことがないクラスの男の子がバッグに伸ばした私の手を握っていた。
えっ、と…
『な、んでしょう』
「…あぁ、ごめんね？びっくりした？」
素直にこくりと頷く。
すると彼はくしゃっと笑った。
『えっと、どうしたの？』
「Aちゃんが帰ろうとしてたのが見えたからかな」
…… A、ちゃん。って、
あんまり絡んだことがない彼からいきなり下の名前で呼ばれるものだから、少しドキッとしてしまう。
というか、男の子からそもそも下の名前で呼ばれたことがほとんどないのだ。耐性がないのを許してほしい。
『そう、なんだ。帰ろうとはしてたけど…何か私に用事？』
「ようじ…うん、そうだね。Aちゃんに大事な用事だね」
『え、なんだろ。こわいな、』
「ふは。そんな身構えなくても！…だいじょーぶ、今日は提案をさせてもらうだけだから」
……ていあん？
頭の上にハテナを浮かべながら彼の顔を見つめる。
「べんきょう、おれが教えてあげよっか？」
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ぬめ娘(プロフ) - ふこさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます😭✨楽しみにしていただけてるようで、こちらも本当に幸せです〜❣️これからも是非是非よろしくお願い致します！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 9b0e8af300 (このIDを非表示/違反報告)
ふこ(プロフ) - もう、ほんとに口調とか全部がそのまんますぎて最高です😭😭素敵な作品をありがとうございます😖❗️これからも楽しみにしてます🫶🏻 (2023年1月15日 0時) (レス) @page16 id: 768c221a9c (このIDを非表示/違反報告)
ぬめ娘(プロフ) - 翡翠さん» 有難きお言葉😭そんなに喜んでいただけてこちらも嬉しい限りです、、！深澤くんボイスに置き換えてセリフ考えてみたのでそう言っていただけると自信つきます😭今後も是非お楽しみいただければ幸いです〜❣️ (2022年11月13日 16時) (レス) id: 9b0e8af300 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - こういうお話ずっと探してました（ ; . ; ）深澤くんの口調がもうそのまんまでめっちゃきゅんきゅんします(><) (2022年11月13日 10時) (レス) @page12 id: 4d27a85535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬめ娘 | 作成日時：2022年11月12日 15時
