［新･光神話 パルテナの鏡］〜君の**た物語〜

6　Side Pit ページ10

ピ「ピット、出撃します！」


声と同時に、ゲートを蹴って大空へ飛び出す。


ピ「冥府の生き残りの群勢も少しずつ減ってきましたね！ 今日は何処へ行くんですか？」

パ「それが、ハデスを討伐した以来の出撃の中で一番大きな仕事となりそうですよ」


成程、さっき神殿で見掛けたパルテナ様の表情が固いように見えたのはそのせいか。
自然とボクの身体にも緊張感が走る。


ピ「……と、言いますと？」

パ「冥府軍の牢獄を陥落させてもらいます。つい先日やっと見つかったのですよ」

ピ「冥府軍の牢獄？」

パ「はい。そのような場所は多々あるのですが、どんな工夫を施しているか分かりませんがなかなか見つからないのです。やっと1箇所、といったところですね」

ピ「大きな施設なのに見つからないなんて……。その工夫のからくりの元を辿るのも課題ですね！」

パ「はい。とは言っても、ピットにはそういう頭脳プレイはできないでしょう？」

ピ「うっ……で、ですから、こういう風に出撃する仕事を少しでも頑張ろうと思いますっ！」

パ「ハイ頑張って。
あ、そうだ。もしかしたら、これから行く牢獄にも手掛かりがあるかもしれません。できるだけ内部を散策してから大将を浄化なさい」

ピ「了解です！」


牢獄かぁ……。

シンと会った、40年前を思い出すな。

まぁ、冥府の牢獄は沢山あるらしいから、今日行く所がシンと出会った場所とは考えにくいけど。



パ「そろそろです。着地の準備を」

ピ「はい！」

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